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師の教え 2

以前にも書いた私のコーチングの師に関する話


今日も師から大切なことを教わった、というより思い出させてくれたという表現が近いが大事なことなのでシェアしておきたい。


以前の感動もあり、私は成長に貪欲になっていた。


早く成功し

早く社会貢献し

早く師と同じ世界に行きたい、という想いがずっと胸中にあった。


だから貪欲に勉強し、発信し、疑問があれば貪欲にメールで師に質問した。



師は質問に的確に答えてくれたが、そんな私にストップをかけるように今朝、こんなメールがきた。



『セッションの時以外は、質問してこないようにというに』というメールだった。



そのメールで私はようやく正気に戻った。


このあいだはあれだけ親身になって色々教えてくれたのに、なぜ急に冷たい態度になったのだろうと思うかもしれない。


師は本心では助けたいと思っているかもしれない

けれどなんでも師がフォローに回ると弟子は育たないことを長年の経験で知っているのだ。


なにより関係性が崩れてしまうのだ。



教える側と教わる側という関係性を成立させるには

それぞれが守るべきルールがあり

支払うべきコストがあり

取るべき距離感がある。



師は教えることをボランティアでやっていない。

その道のプロであり、その知識と経験に大きな価値があるのだ。


自分は欲を出してしまった。

そして感謝が足りなかった。

当たり前のようになんでも教えてもらえると勘違いしたのだ。



そんな私に師は

自立の機会を与えてくれたのである。



いくら利他に徹しなさいと言ったところで

自分を犠牲にしてまで、他人に与えることは利他とはいわないというのが

師の口癖だった。



焦らず、今自分にあるもので、

コツコツとやっていきなさいということなのだろう。

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