見出し画像

だいたい寝てる日

昨夜もなんだか寝付けない雰囲気に嫌気がさしてなんとか寝ようと頑張って横になったのが12時半。私が横になった気配を察した娘がすぐに冷蔵庫を漁りに居間の電気をつけました。

「飲み食いしないで。冷蔵庫開けないで。寝て」

するどく声をかけると無言でドスドス足音を立てながら居間の電気を消して部屋に戻っていきました。

まったく油断も隙もないぜ。

腹が立って眠れなくなってそれでも寝たのが1時半。まあまあといったところでしょうか。

よく寝た感。こういう時はきっとよく寝ていない。時計を確認。5時過ぎ。やはり全然眠れていない。また寝て6時。さらに寝て7時。もう少し寝ていつもの目覚ましの時間。

娘がやってきました。

「パパ起きないよ。食べ物用意しないよ。クスリもあとで」

また無言で引き下がる娘。

しょうがないなあ。なんか食べるもの用意してやるか。

ツナマヨホットサンドとベーコンエッグとサラダ。飲み物は低脂肪乳飲料。食後にコーヒー。なんか普通の朝食だ。

「足りた?」

「んあ」

娘は食べた直後に「足りない」とか「もっと食べたい」と言い出すことが多々あります。言葉にしなくても悲しそうな目であったり逆に期待を込めた目で私を見て「もっと食べたい」思いを伝えようとする日もあります。なので「足りた?」と聞くのは日常です。

今日は大丈夫だったようです。

クスリも飲んでもらいました。部屋に戻って寝るようです。そうだよな、夜中はずっと起きてたみたいだからこれから寝るんだよな。

「そういえば最近は夢見ないの?」

「最近ね、夢見た」

「どんな夢?」

「家から出て家から帰って」

「家から出て家から帰って?」

「家から出て家から帰って」

「家から出て家に帰ってってこと?」

「そう。家から出て家から帰って」

「家からじゃなくて家にでしょ」

「そう。家から出て家に帰って」

「家から出てどこ行ったの?」

「近く」

「どのあたり?」

「近く」

「ああ、家から出てすぐに家に戻ったのね」

「そう」

家から出た夢を見たのか。なるほどね。家から出たいのかなあ。どっか行こうって言っても行かないって言うんだけどね」

「寝るの?」

「寝る。おやすみ」

「おやすみ〜」

すぐに寝ていました。

私は洗い物をしたりなんだり。ベランダの日当たりも確認します。人工芝はどのあたりにどのぐらい敷くのがよいのか。それとも思い切って全面に敷いてしまうのがよいのか。全面も良さそう。それだと寸法を測って人工芝シートを調達することになるのか。どんくらいかかるかなあ。今さらだけど夏のエアコンの効きが変わる可能性があるならやってみる価値はあるのかなあ。

とか、そんなことをやっている間も猛烈な眠気。睡魔。もうダメだ。

11時から寝て1時まで。昼寝でしょうか。しっかり寝ました。でも眠気もだるさもまったく抜けていません。どうなってるんだ。

遅い昼食はトーストとサラダとコーヒー。自分のために料理を作る気力が湧いてきません。これぐらいで精一杯です。

ダラダラ過ごして4時頃にまた寝ました。5時半ぐらいまで。今日は寝てばかり。スッキリしないなあ。とにかくだるいし眠いしやる気は出ないし。

6時頃、娘が部屋から出てきました。

「なんか食べたい」

「やだ。作らない」

私が断固拒否すると粛々と部屋に戻る娘。可哀想なことをした。なんか食わせてやるか。でもなんもないし作るのはマジでヤダからなんか買ってくっか。

スーパーへ。お弁当、2割引か。パック寿司、2割引か。麺類、2割引か。お惣菜、2割引か。

なにもかもイヤになってきました。低脂肪乳と半額の惣菜パンを幾つか買います。そうだ、バナナを買おう。売切でした。ついてない。

帰宅。娘、また寝てやがる。

自分の夕食を買うのを忘れていました。思いつきもしなかった。

カップ麺にするか。それともスープジャー弁当用に買った流水麺か。

娘のために買った惣菜パンのひとつを食べました。足りないな。でもなに食うよ。食べに行くとか。面倒くせー。なんかわざわざ食べに行くの面倒くせー。出前とか頼みたくねー。食わないか。そうだな、食わないですませよう。

娘が起きてきました。

「なんか食べたい」

「パン食べて」

「んあ」

「今日はもうそれでおしまい。このあと飲み物飲んだりなんか食べたりしないで。冷蔵庫も開けないで。夜中に冷蔵庫開けないで。明るくなったら夜中じゃないからいいとかじゃなくて明日の朝起きるまで冷蔵庫開けないで。パパが起きるまでだよ。それまで冷蔵庫開けないで」

「わかった」

クスリを飲んでおやすみなさい。

「夜中に冷蔵庫開けないでね」

「んあ」

娘にそれだけ言ったのに私の空腹が収まりません。キャベツ食べるか。食べよう。

意外とお腹いっぱいになりました。今日はもうこれでいいや。

いいなと思ったら応援しよう!

高島利行
いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。