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不穏なポジティブの翌日、「つーかーれーたー」

昨夜、娘は夜食に用意しておいたポテチを食べませんでした。

「あのね、今日からポテチ食べない」

「なんで、食べないの?」

「食べない。しっかり食べてるから」

なんかしっかりした風のことを抜かしていますが、こういう時は危ないです。意味なく急に前向きなのは危険です。急変する可能性あり。

「いいけどさ。食べないんだったらパパ食べちゃうよ」

「パパにあげる」

なんか腹立つわあ。娘のものじゃないのにえらそうなんだよ。腹立つわあ。

「わかった。食べちゃうね」

そこまで言われたら取っておく必要もありません。バリバリ食べてしまえ。

「痩せたいの?」

「痩せたい」

来たよポジティブ。あぶねー。マジあぶねー。クスリ足したほうがいいかなあ。でもなあ。まあ、少し様子見かな。

そのあと寝たのかと思ったら居間のソファベッドで薄い布団をかぶって小さい声でブツブツ喋っていたので暖かい布団をかけてあげました。

「寒いと眠れないからね。あったかいのかけたら、喋らないで寝てね」

独り言のボリュームが抑制できてるのもあやしいんだよなあ。小さい声でも喋り続けているのがその証拠です。本当に調子がいいと喋らないんだよな。

それが昨夜の話。

今朝は全然起きてきません。ガチ寝。深夜にソファベッドから普通のベッドに移動していました。よく眠れてるのはいいことだけど、とにかくなんだか不穏な気配。

テーブルの上にクスリやレトルトカレーなど用意してから出ます。その間も一切物音は聞こえず。私が出るのを待って息を潜めているのでしょう。あやしい。あやしすぎる。

出勤。先週ぐらいから花粉やらPM2.5やらの影響で調子は最悪です。私の調子はだめでも会社のほうが順調です。欲を言えばキリがありませんが、今のところは悪くない立ち上がりです。1月2月3月ぐらいまでこの調子が続いたらいいなあ。どうかなあ。

昨日のお昼は冷食のパスタにしてみました。ドラッグストアで冷食が安いことに気がついたのです。昨日のパスタは皿がついていないタイプでしたがレンチンした後に袋からそのまま食べることでギリギリセーフでした。今日のお昼も冷食でトルコライスにしました。これはトレイ付き。レンチン後にそのまま食べられるのが嬉しい。しかも安い。昨日も今日もなんだかトマト味のパスタが食べたい気分だったので満足です。トレイ付きの冷食、もう少しトライしてみようと思います。

午後も淡々と仕事。私のミスでオンライン広告が掲載停止になったのは19日。掲載再開は23日夜。そこからようやく元の調子に戻ったのが土曜ぐらいです。昨年夏に予算を増やした効果は予想以上に大きく、むしろ「これが万が一急に効果がなくなったらどうしたら」などと考えると心配になるほどでした。そして実際に凡ミスで掲載停止になって思ったのは「これもうやめられないな」という覚悟です。やめるわけにはいかないのです。このまま突っ走るしかない。誰かオレを止めてくれ。

退勤。炊飯器は空になっていると予想して娘の夕食はパックの穴子寿司。娘の明日の食事は半額弁当と半額おにぎり。私の夕食はお昼も食べたのにパスタ。トマト味のパスタを鱈腹食べたい。

帰宅。すぐにお風呂を沸かします。娘は寝場所を変えていました。あちこちで寝るのはそれほど不穏じゃないんだよなあ。なんか今回はよくわからないな。

「晩ごはん食べて。パック寿司。食べたらお風呂入って」

「んあ」

娘が穴子を食べている間に私の夕食の準備です。たっぷりお湯を沸かしてパスタを茹でよう。今日は2人前茹でてひとりで食べよう。パスタソースは買ってきてないけどニンニクと唐辛子とトマトケチャップでいいです。具材はソーセージとタマネギとキノコと小松菜で。

「お風呂、はいっていい?」

「まだ沸いてないから待って」

「わかった」

なんかしゃっきりしてるな。不穏な気配は気のせいか?

しばらくしたらお風呂が沸いたので娘は風呂へ。私は2人前のパスタをフライパンからそのままいただきます。粉チーズとタバスコをたっぷり。これこれ。こんな感じ。大満足。

風呂から上がってきた娘がアイスを見つけて食べています。なんかやっぱりしゃっきりしてる気がする。

洗い物。洗濯。バタバタと家事を片付けてクタクタ。椅子に座ってぐったりしていたら娘がふら~っとやってきました。

「つーかーれーたー」

あー、消耗してる時のあれだ。やっぱりそういう感じかー。でも負けないよ。

「なに言ってるんだよ、パパのほうが疲れてるんだよ。パパは会社に行って仕事して買い物に行ってご飯も用意してクタクタだよ。娘ちゃんは寝てるだけなんだから疲れてるわけないじゃん」

そういう私をぐったりした表情で見守る娘。

「つーかーれーたー。真似してる。つーかーれーたー。こんな感じだよ、いっつも。つーかーれーたー」

娘の真似をして「疲れた」を連発していたら娘がフフッと笑いました。

あ、もしかして、不穏を抜けた、かも。

いやでもパパは本当に疲れてるんだよ。

本当だよ。

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高島利行
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