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あだ名呼びを悪にはしないで欲しい
お読みいただきありがとうございます。
KIDS SMILE LABOのもりもりこと森 誉です。
テレビを観ていたら小学校の「あだ名及び呼び捨ては禁止してさん付けで呼ぶ」ことをテーマに話していました。
私の勤めているKIDS SMILE LABOでは子どもも大人もニックネームで呼び合うので「さん付け」文化も保育者を「先生」と呼ぶこともなく、個人的にはとても興味深いテーマです。
私はこの決まりは根本を解決しようとせず、都合の悪いことが起きないように手っ取り早く設けてしまったダメな例だと思っているわけですが、この決まりのおかげで自分に付けられたあだ名を嫌だなと思っている人を表面的には救えていることもあるだろうと思うので、その点に関しては良いことだと考えています。いじめの抑止には少なからずなっていることもあるだろうと。
取り上げられていた小学校の場合は授業中はさん付けで呼び合い、休み時間や下校後はあだ名やそれぞれの親しみやすい呼び方で呼んでいると話していました。
うーん、授業中だけ形式張る意味とは...。
他には、さんを付けることでのちに続く言葉が強くなりにくいという意見もありました。これは一理あるなと納得です。
さて、このあだ名呼び問題と繋がることが私の保育園でも起きていたなと思い出しました。
私の保育園にやってきた学生の「ひさくん」。
子どもたちとも日に打ち解け仲良くなり、すっかり馴染んでいました。
ある日、一人の子が彼のことを「ピザくん」と呼びました。あの食べ物のピザです。
彼は戸惑っていましたが訂正したり注意をしたりすることはありませんでした。
子どもは馬鹿にしたり悪意があって呼んでいるわけではないですが私は引っかかります。
私は子どもたちに伝えます。
「ひさくんはピザではないこと」
「名前は大切なものだということ」
話をしっかり聞いてくれた子どもたち。
これだけのことを伝えれば幼児の子どもたちはしっかりと分かってくれます。
小学生以上の子はもっと複雑な情緒面や人間関係、社会性の中で過ごしていることでしょうから幼児ほど単純ではないのかもしれません。
ただ、取り入れる取り入れないどちらにしても理由や背景をきちんと大人が説明し、考える機会をもつことが何より大切だなと私は思います。
子どもたち同士でディスカッションをしても面白いかもしれません。取り組まれている方も居るのではないかとも思います。
一人ひとりの名前が大事にされることはもちろん、その人自身がまるっと愛され認められる・認め合える社会になるためにも、子どもたちがそう考えられる心を育てることが我々保育者や大人の大切な役割なんですよね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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