日本人は乳糖不耐症なのか
乳糖不耐症とは、牛乳に含まれる乳糖と言われるタンパク質を分解する酵素を体内に持っておらず、栄養分をうまく吸収できないために、腹痛や下痢などの諸症状のことを呼ぶ。
日本人は乳糖不耐症なので、牛乳と相性が悪いという。
確かに日本人に対して実験を行っている。しかし、この実験に使う乳糖の成分量は、
乳糖30g→約牛乳700ml と 乳糖60g→約1200ml分
を一度に体に摂取させる。これを見て思った人は多いだろう。
誰がそんなに大量に牛乳飲むんだよ!
もちろん僕も思った。この実験には違和感しかないが、実際、牛乳を飲んで不快感を覚える人も多いだろう。
牛乳は基本的に200~300mlを消費するように作られている。
パックでは200、500、1000、が主流。
ボトルやビンは、200、900が主流となっている。
つまり、200ml以上を一気に飲むことはそもそも想定していない。飲まなくていいのだ。
とにかく飲むように促されるよう言われる牛乳だが、お腹を壊すほど飲むのは栄養を取り込めないので本末転倒。お腹を壊すぐらいなら、100ml、いや飲まないの選択肢もあって然るべきだ。
カルシウムを摂るためなら、ヨーグルトだって、サプリメントだって、お菓子だっていい。
低温殺菌製法や無脂肪では、お腹を壊しにくいと言う人もいる。牛乳を完全否定する人たちは声高に『日本人は乳糖不耐症』と叫んでいるが、実際、なぜ牛乳を飲んでお腹を壊しているのかは、その人をしっかり調べないと分からないのだ。
日本人=乳糖不耐症=牛乳飲めないは、完全に間違っている。
実際、うちの低温殺菌製法で作る無脂肪牛乳ではお腹を壊さないと、お客様が笑顔で報告してくれることがよくある。
牛乳がダメ、といきなり拒絶せずに、美味しいと思える牛乳や信用できる乳業メーカーや酪農家で作られた牛乳を、少しずつ味わって飲むことがこれからの牛乳の楽しみ方ではないだろうか。
こだわった牛乳は高いと思っているかもしれない。
たくさん飲まずに1日100~200mlを飲むと、200円の普通の牛乳と300円のこだわりの牛乳、あなたはどちらを飲むだろう。
【7日で消費する場合】
1000ml 200円を1日500mlでは
7日✕500ml✕(200円÷1000ml)=700円
1000ml 300円を1日100mlでは
7日✕200ml✕(300円÷1000ml)=420円
上の計算なんて当たり前だと思う。
こだわりの牛乳を選ぶ人は、当たり前にこの計算で、生活に牛乳を上手に組み込んでいる。
昔から『牛乳は噛んで飲め』と言われるくらい、少量をゆっくり飲むのことを勧めている。
ぜひ世間の喧伝に惑わされず、自分のミルクライフを確立してほしい。