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2024年もありがとうございました【芦屋市の2024年④】

2024年が終わろうとしています。
はじめて市長として迎えた新年は、能登半島地震から始まりました。直後の復旧復興支援の職員派遣から始まり、8月の南海トラフ地震臨時情報、そして阪神・淡路大震災の30年事業。
改めて、私たち公務員の、市民の命と安全を守るという使命を強く認識した1年となりました。

今年も振り返ると一番に思い浮かぶのは、市民の皆さまへの感謝です。いつもあたたかく応援していただき、本当にありがとうございます。一人ひとりのお声が、大きな大きな力になっています。1年間、楽しく仕事ができたこと、市民の皆さまのおかげです。

ともにより良い芦屋を創ろうと取組んでくださる市議会議員各位、市外からエールをくださる皆さまにも感謝申し上げます。そして、1年間ともに尽力した職員一人ひとりにも、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

預かった税金の使い道は分かりやすく

2024年は、就任後初めて編成した予算に基づいて市政を運営した1年でもありました。初めての施政方針演説では、これまで積み重ねてきた対話がどのように施策に結びついたのか、分かりやすく説明するよう心がけました。今までとは異なる演説の準備をともに進めた職員、そして初めてのモニター使用を認めていただいた市議会の皆さまに感謝です。

ちなみに、施政方針演説のフル動画は来年2月中旬までの公開とのこと。まだの方はぜひご覧ください(43:40〜)。

市民主体のまちづくりを、これからも

さて。昨日までの3日間、市役所が挑戦した取組の中で、ぜひ皆さまに知っていただきたい3つを紹介しました。

1️⃣ 学校の先生の主体的な探究を応援する「ONE STEPpers」

2️⃣ 事故後の安全対策を市民と行政が一体となって進めた「ライト坂安全ビジョン」

3️⃣ 地元が主体となってまちのビジョンづくりに取り組んだ「エリアプラットフォーム」

これらの取組に共通していたのは、「市民の方々を巻き込んで、委ねたことで、世の中が良くなり始めた」ということ。 まさに、みんなで蒔いた種が少しずつ芽吹いてきた1年でした。

このような取組が実現できること、まさに芦屋市の強みです。市民力があるからこそ、市民の皆さまを信じて、委ねられる。成功体験を市民も市役所も得られるから、次に繋がる。
これが、市民主体のまちづくり。これが、市民力を活かしたまちづくりです。

市民の力を信じるからこそ、まちは良くなり続ける

私たちが、対話にこだわる理由。それは、市民の方々を巻き込んで、一緒に未来を描くことこそが、まちが持続可能に良くなり続ける仕組みだと信じているからです。
一時的にまちを良くすることは、市役所にもできるかもしれません。でも、まちを良くし続けることは、市民の皆さまの関わりなしには不可能です。

今年、数々の主体的な取組を見て、感じました。
私、やっぱり芦屋市が好きです。市民がこんなに地元を愛していて、市民から反応と行動があって、そして市民と一緒にまちの未来を描ける、そんな芦屋市が大好きです。
私たちは、人口減少の社会に生きています。これからともに乗り越えなければならない壁もきっとあるでしょう。それでも、市民を信じて対話し続ければ、きっとともに乗り越えられると確信しています。

改めて、2024年の1年間、支えていただきありがとうございました。
来年は総合計画の策定など、まちの未来を描く重要な1年になります。
市民の皆さま、ぜひ引き続き、声を届けてください。そしてともに行動し、前に進んでいきましょう

2025年の私たちも、どうぞよろしくお願いいたします。

2024.12.31 髙島 崚輔


2024年、私の現在地

2024年も、たくさんの方々に取材していただきました。すべてを網羅することはなかなか困難ですが、印象に残っているものを幾つか紹介します。取組の具体だけではなく、その裏側にある想いにも焦点を当ててくださったものも多くありました。年末年始のひととき、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
*見出しは敬称略

篠原梨菜(TBS NEWS DIG)

ハーバード卒最年少市長・髙島崚輔に聞く 本音を引き出す対話術「反対意見を聞くのは面白い」【シノキャリ】#3
恐らく、一番多くの方に見ていただいたインタビューだったと思います。東大時代の同級生、篠原梨菜アナウンサーが取材してくれました。テーマは「対話について」。同級生なのでフランクに話しすぎた気もしますが笑、普段考えていることをうまく引き出してくれたと思います。

国山ハセン・野田クリスタル(PIVOT)

【兵庫県芦屋市長・髙島崚輔の野望】市民との対話から生まれた子育て支援策/高齢者との対話で辞めた祝い金/就任1年半を振り返る【COMMUNICATION SKILL SET】
国山ハセンさんの構成力、野田クリスタルさんのツッコミの鋭さにビビったインタビューでした。最新のインタビューということもあり、1年半に取組んだ具体的な施策の話の深掘りも。これを見ると、今年何をやってきたか、ざっくり理解していただけるのではないかと思います。

古舘伊知郎(YouTubeチャンネル)

【イッキ見SP】灘高→東大→ハーバード…若きエリート市長の教育改革。芦屋だから変えられる。全国のロールモデルへ。
プロの準備に感動したインタビューでした。具体的な取組や固有名詞がどんどん出てくるので、もっと話したい!とどんどん想いが引き出される。これぞプロの技だなと実感した、とっても楽しい時間でした。わざわざ芦屋市まで来てくださり、中学生とも話してくださりありがとうございました。

遠藤航(NewsPicks)

世界で活躍する「トップリーダーの育て方」【遠藤航・高島崚輔】
対談相手が頷いてくださることがこんなに嬉しいものか、と実感したインタビューでした。テレビで応援していた遠藤選手が目の前にいらっしゃって、お話に共感しあえるという僥倖。やっぱり主体性こそ、人の成長に不可欠だと再確認できました。幸せな時間をありがとうございました。

村上隆(YouTubeチャンネル)

【市政と芸術】”最年少の市長”で話題の髙島市長と京セラ美術館で対談しました。
なにより溢れんばかりのエネルギーを感じたインタビューでした。ご自身の経験に基づいてオリジナリティの重要性を語ってくださったひとときは、私にとっても刺激的な時間でした。美術館で作家ご本人と対話しながらアートを鑑賞し、対話できるなんて、贅沢な時間をありがとうございました。


プレイリストを作成しました

それ以外にも、本当に多くの方々と対談させていただいた1年でした。すべての出会いに、ありがとうございました!
私の公式YouTubeチャンネルに、【対談/インタビュー】のプレイリストを作成しました。チャンネル登録の上、ぜひご覧ください!



2024年のメディア報道

市長就任から1年が経った5月のタイミングでは、報道各社の皆さまに取材していただきました。10の記事をまとめたnote記事、ぜひご覧ください。

夕刊で3回連載いただいた「一聞百見」。中学時代から市長就任まで、丁寧にまとめていただきました。

市政運営に重要なのは、時間が長くあると思わないこと。政策実現には時間がかかることは理解したうえで、やれることは早くやる。
市長就任後8カ月で新型コロナウイルス禍に巻き込まれた前市長と、就任まもなくコロナが感染症法上の5類に移行、行動制限などもなくなった自身を比べ、その思いは強い。「自分がこういういい環境でやらせてもらっている以上、本当にやれることはどんどんやらなければと思っています」と話す。

産経新聞(2024.10.18)


中高生のあなたへ

読売中高生新聞に3週間にわたり連載いただきました。中高生時代の昔の自分に伝えるとしたらどんなことを伝えるかなと。

今から20年先の未来って予測できないですよね。だから、大人たちの経験に基づくアドバイスはたいてい参考にならない(笑)。だからこそ、自分が『やりたい』と感じる気持ちを信じて、とことんやり抜くことが大事だと思うんです。その頑張った経験は、将来何をするときにも通用するはずだから。

読売中高生新聞(2024.9.6)


大学生のあなたへ

大学時代って、何をしたら良いんだろうと迷い始める時期でもあると思います。だからこそ、自信を持って学んで良いんだよと、昔の自分に伝えたいことを。

5月って、「大学生の時しか遊べない」などと言われたりと、真面目に学ぶのはよくないのかと思い始める頃だと思うんです。遊ぶのは悪いことじゃないし、その人の自由。だけど、何のために受験して大学に進学したのかも考えてほしい。勉強したいこと、興味がある分野があれば、学んだ方がいい。大人になって実感しますが、自分の好きなことを心ゆくまで学び続けられるのは、大学時代だけです。

AERA(2024.6.3)


受験生のあなたへ

私も中学受験、大学受験を経験しました。大切なのは、振り返りだと思います。間違い直しではなく、テストの受け方の振り返りを。
試験まで残り少し、応援しています。

テストでは間違い直しが大切だといわれますが、間違い直しをするだけで意外に「振り返り」をしていない人が多いと思います。私は試験の帰り道、「数学は終了前の確認でミスを見つけられたから◎、国語は古文の単語暗記が甘かったから△」という具合に、さながらスポーツ紙の採点・寸評のように振り返りをしていました。

産経新聞(2024.2.2)


中学受験を考えているあなたへ

とはいえ、中学受験はやればいいってものではないと思います。本人の主体性が大切。ということは、むしろ大人が試されるのが中学受験ではないでしょうか。世の中の大人の方々には、ぜひ本人の想いを大切にしていただければ幸いです。

誤解を恐れずに言うと、灘という学校は人を選ぶと思います。「一番だから」というだけの理由でめざすのは考え直した方がよいかもしれません。生徒自治が尊重される校風を、放任だと感じる人もいるでしょう。特に親主導で中学受験をした生徒にはなじめないことも多かったはず。

日経BOOK PLUS(2024.11.27)


1997-2008年度生の女性のあなたへ

最後は、今年幾度となく取り上げたHPVワクチンです。
年間約1000人の女性が30代までに子宮を失っている子宮頸がん。身を守れるのがHPVワクチン予防接種です。キャッチアップ接種の開始期限は2025年3月まで。正しい知識のもと、自分で判断してください。

最終的には自己決定なので、私が打ったからあなたも打ちなさい、では全くありません。ただ一方でやはり「知らなかった」という方が本当に多いです。知らなかったら、その善し悪しを比べるとか、自分にとってどうかって考えることもできないので、とにかくまず知ってほしいと思っています。

日テレNEWS(2024.9.26)

これらの他にも、新聞、テレビ、ラジオ、ウェブメディアなど……多くの方々のお力添えで、私の想いを発信する機会をいただきました。感謝申し上げます。


改めて、多くの方々に支えていただいた2024年でした。心から、ありがとうございました。

皆さまにとって、2025年が素敵な1年になりますように。
どうか佳いお年をお迎えください🎍

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