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本おたくとよもやま話【2024年4月の放送まとめ】

今日のテーマとなる本は――という切り出しから始め、1冊の本をテーマによもやま話するPodcast。「考えながら延々と話すことが好き」な、えなりとたかしおが、雑談の中で生まれる偶発的なアイデアや気づきをお届けします。

▼Spotifyでも視聴できます

自分たちだけで制作するPodcastだからこそ、何にも忖度することなく話したいことを話しています。このnoteでは、パーソナリティの二人が各放送でどんなことを考えていたのかなどをまとめました。

4月に放送した第24回目~27回目までをご紹介します!

目次


#024 十角館の殺人

24回目の放送は、前回の京極夏彦さんのミステリーに続き、綾辻行人さんの「十角館の殺人」を取り上げました。Huluでもドラマが放送された本作。綾辻行人さんのデビュー作なのですが、よもやま話をしていて、えなりさんがめちゃくちゃ好きな本だということがわかりました(笑)。その熱量にやられて、収録中にポチっとしてしまうほどです。

えなりさんいわく“脳がバグる”とらしく、ミステリー好きとしては読まずにいられない本。なぜそれほどまでに脳に刺激的だったのかというと、ひっくり返る展開にただただ驚きだったとのこと。そんな作品を大学生の頃に書くって、ほんとに凄い……。11:30くらいから、なぜ作家さんはこんな作品が書けるのかについて、二人なりの考えを話しているので、その辺がこの放送の面白いところかも。

なにより、えなりさんがいつも以上に熱量高く本の紹介をしているのでぜひ聞いてみてください。
(たかしお)

#025 ストーリーが世界を滅ぼす

 近年、ビジネスの場でも注目されているストーリーの力。この回ではそんなストーリーの力の怖さや危険さに焦点を当てた『ストーリーは世界を滅ぼす』を紹介しました。

 途中で、第一次世界大戦からの流れがストーリー構成としてあまりに綺麗すぎるがゆえに、本当にその認識って正しいんだっけ?と思ったという話をしていて、これは「全部ヒトラーのせいじゃん」と思いがちな自分への戒め的な意味もあったのですが、一方で改めて考えるとストーリーに囚われないことを考えながら持ったこの自分の認識を疑う考えこそが、新たな、そして多分より悪いストーリーである陰謀論につながりそうで、ストーリーから抜け出すことは難しいなと感じました。もちろんわたしは陰謀論者ではない(はず)ですが。

 余談ですが、収録後たかしおさんに「よもやま話にめちゃくちゃ適した本でした」と言っていただき、選んでよかったなと思いました(笑)。
(えなり)

#026 あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

ビビットなピンクの見た目と気になるタイトルで興味をそそられる本『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』を紹介しました。

「女性が生きにくいのは資本主義のせいだよね」という主張をはじめ、資本主義の社会を著者独自の目線で解説する本とのこと。最近、資本主義にモヤモヤしていたというえなりさん曰く、本を読むことで社会主義に対するネガティブなイメージが緩和されたようです。

何かの主張や思想が絶対に正しいなんてことはないと思っているので、「今までは〇〇だと思っていたけれど、△△になった」みたいな気づきを与えてくれる本はめちゃいい本だと思います。

最後の最後(15:00くらい)に、自分が「資本主義が野性的で社会主義が理性的」という迷言を言い放っているとろが面白いと思うのでぜひ聴いてみてほしいです(笑)。
(たかしお)

#027 人間はどこまで家畜か

 第26回に続いて、現代資本主義をテーマにした本である『人間はどこまで家畜か――現代人の精神構造』を取り上げました。

 わたしは「メタ認知のきっかけを提供する」をミッションとするコテンが運営するコテンラジオが大好きなのですが、たかしおさんの発言から資本主義を内面化しすぎることの対策として、そういう状態だという知ること、つまり「メタ認知」の大切さの話につながったのがとても面白かったです。

 子どもを自分たちで産まなければならない理由が明確に出せないなどなど深いお話ができたのも楽しかったです。わたしとしてはこういうお話が楽しくてよもやまの醍醐味だと思ってるのでよかったら聴いていただけるとうれしいです。
(えなり)




こんな感じのゆるい放送ですが、暇つぶし、疲れたときの聴き流し、寝るときの睡眠導入剤的に、ぜひ一度聴いてみていただけるとうれしいです。

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