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ヨモギの薬草茶
野山を歩いていると色々な香りに出合う。
土や、空気に含まれる湿り気の香り。
獣が残した野生の匂い。
そして木々や野草が発する緑の香り。中でもヨモギの放つ爽やかな香りは、あの草餅をほおばる瞬間の、食欲をそそる清々しい香りとして、多くの人の心に記憶されていることだろう。
そんなヨモギを手軽に利用する方法が、薬草茶である。作り方はとても簡単。
ヨモギの若葉を適量刻む。
刻んだヨモギを急須に入れ、湯を注いで数分待って出来上がり。
薬草茶の淹れ方は様々あるが”これが正解”というのはない。ぼくはよく洗った葉を生のまま使うが、アクを抜いたり乾燥させたりする方法もあるし、そこは自由に楽しめばよいのだ。
現代人は食べ過ぎの栄養不足などと言われているが、誰に世話されることなく大地に生きる野草には、現代人にこそ必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれている。ヨモギの薬草茶をひと口含むと、まるで体の中をそよ風が吹き抜けたかのような感覚のその後、強烈なパンチをお見舞いされることになる。この”苦味”や"エグ味"こそがヨモギが持つ生きるパワーなのだとぼくは思うのだ。
ちなみに、ヨモギには止血や優れた保温作用があるとされ、出血や腰痛、神経痛などに効果が期待できる。
ただしここで述べたことは、ぼく個人の見解にすぎないことも付け加えておきたい。
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![Takashi Kawaguchi](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144367532/profile_f749584d53f2287546148c0eb70dc08e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)