『銀の匙』の泉を求めて -中勘助先生の評伝のための基礎作業 (24) 妹を見舞う
藤澤さんとやす子さんが結婚した時期はいつのことなのか、正確な日時は不明ですが、金一先生がお元気なころであるのは確かですし。福岡医科大学の第1回目の卒業証書授与式が行われたのは明治40年12月12日。藤澤さんは恩賜の銀時計をいただいて卒業し、助手になりました。金一先生が病に襲われたのは明治42年1月。それなら藤澤さんとやす子さんの結婚は明治41年のことと見てまちがいないと思います。
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中勘助先生は『銀の匙』の作者として知られる詩人です。「銀の匙」に描かれた幼少時から昭和17年にいたるまでの生涯を克明に描きます。
●中勘助先生の評伝に寄せる 『銀の匙』で知られる中勘助先生の人生と文学は数学における岡潔先生の姿ととてもよく似ています。評伝の執筆が望まれ…
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