【300文字でわりとコワイ】56~60
300文字以内で書いた、ちょっと心臓がキュッとなる物語です。
心底震えあがるホラーではなくて、
「ちょ…怖いんですけど…?!」
「ヤダ、コワーいw」
「こわいよね、うんうん」
「何このコワイ話!キモっ
みたいな、かるーい系統の恐ろしい話をご用意しておりますです。
たまに羽目を外してすんごい怖いのも書きますよぅw
VOICEVOX:春日部つむぎ他 の朗読ショート動画もあります。
この記事の最後にあるYouTubeチャンネルリンクから飛べます(*'ω'*)
ちなみにショート動画の美味しそうなメニューは、15回ごとに変えておりますの事よw
なお、今までの履歴:鍋物→ハンバーグ→ラーメン→ピザ
今後も美味そうなモノが物語に華を添えますので、乞うご期待!
プレゼント
ほいくえんで、せいさくをすることになった!
そつえんするおにいちゃんおねえちゃんたちに、てづくりのカードをプレゼントするんだって!
そつえんしきのさいごに、てわたしするの。
いままでありがとうって、カードをわたすの。
カッコいいえをかいたよ!
がんばってメッセージもかいたよ!
うまくおれなかったけど、いっしょうけんめいネコやヒコーキをつくってはりつけたよ!
よろこんでくれるといいなあ!
たからものにしてくれたらうれしいなあ!
そつえんしきのひ、ぼくはにっこりわらっておにいちゃんにカードをてわたした!
「そつえん、おめでとう!」
「げえー、ナニこのへんなカード!めっちゃへたくそじゃん!いらねー!!」
LIVE
長年の夢が叶い、推しのLIVEに行くことになった。
ファンクラブに入って二年…一度も抽選に当たらず涙を飲んできた。
ライブ配信映像を見て自分の部屋ではしゃぎすぎて、ママにブチ切れられたことも何度だってある。
今日は、思いっきり大声を出せる!
今日こそは、推しと一緒にはじけて1つになれる!
初の会場入りにワクワクが止まらない!
ライブが始まったら、わけがわからなくなった。
フルパワーで全身運動&絶叫の連続。
無我夢中で駆け抜けた三時間。
疲労困憊で…とても歩いて帰る気にはなれない。
せめて最寄り駅までママに迎えに来てもらおうと、スマホを…、あれ?
どこにもスマホが…ない!
ウソ…、足元に、なにか…粉々になったモノが…。
皮むき
ご近所さんにサツマイモをいただいた。
家族そろって芋掘りに行ってきたのだそうだ。
さんざんイモメニューを作って食べて飽きてしまったとのことで、段ボールにいっぱい下さった。
ありがたく頂戴し、何を作ろうかなあとレシピを探す。
鬼饅頭、スイートポテト、イモの味噌汁、焼き芋…。
イモチップスが美味しそうだったので、作ってみることにした。
イモを薄くスライスするのが難しそうだと思ったけど、ピーラーを使うと簡単に作れるようだ。
早速ホームセンターでピーラーを買ってきて、大きなサツマイモの皮をむき始めた。
…へえ、初めて使ったけど、ピーラーって便利なんだね。
調子に乗ってきた私は、豪快に手を動かし。
ザックリと指の皮まで…。
スイーツバイキング
仲良し三人組でスイーツバイキングに行くことになった。
ホテルのレストランで開催されている、予約制のちょっとお高いバイキングに心が躍る。
いつも行くケーキバイキングのお店とは違う、上品で華やかなスイーツがずらりと並んでいるから。
美しく飾り切りされたフルーツ、滑らかに滴るチョコレートタワー、宝石みたいなゼリーにオシャレなケーキ、焼きたてクレープ。
せっかくなら、食べ慣れないものを口にしたい。
「こちらも全てお召し上がり頂けます」
テーブルの上に飾ってある見事な花のブーケは、パティシエ渾身の作品らしい。
…よし、これを食べよう!
カラフルなお花を全種類取り、席について口に入れると。
「ヤダ!これ、全部…同じ味!」
化粧落とし
職場の最年長、森崎さんは…美魔女だ。
今年50歳になるというのに、ゆで卵のような肌をしている。
メイクが濃いわけではないのに、シミ一つ見当たらず…キュートな笑いジワ以外にたるんだ部分もない。
「どうしてそんなに美しいお肌でいられるんですか!」
「実は…ここだけの秘密ね?特別なクレンジングを使っているの」
森崎さんに拝み倒し、クレンジングを分けてもらった。
小瓶に入ったクリームは、手作りなんだって。
たっぷり手に取り、ゆっくりクルクルと…塗り込めてみる。
きめ細かいクリームが、肌に浸透していく…。
ホント、何もないみたいにツルツル……。
……ツルツル?!
「ふふ、アナタのお顔…姿…体…もらっていくわね」
顔が、ア ツ イ …
動画へのリンク
ショート動画は月曜から金曜の17:00に
こちらのチャンネルで公開しています。
(*'ω'*)再生リストあります(*'ω'*)