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47%の人が月に1冊も本を読まない日本で。本が与えてくれるのは、知識や情報では【ない】
2018年(平成30年)文化庁は
「国語に関する世論調査」を発表しました。
中にはこんな統計がありました
(調査対象は全国16歳以上の男女
有効回答数1960人)。
1)調査対象の47.3%が、
1ヶ月に1冊も本を読まないと回答
2)調査対象の67.3%が、
以前と比べ読書量は減っていると回答
読書文化の衰退がうかがわれますね。
では、それでも読書をする方の
理由は何でしょうか?
最も多かったのが、
「新しい知識や情報が得られること」(61%)でした。
実はこの理由が読書衰退の原因といえるのです。
1.新しい知識や情報が欲しいならば、本でなくてもいい
裏を返せば、新しい知識や情報がより
手軽に手に入るならば、「本」でなくても
別に良いともいえます。
本は、1人の作者の過去の
知識・見識の集約にすぎません。
一方、WEB情報であれば
常に最新に更新されます。
高品質で分かりやすい動画が
無料もしくは超低価格の課金で楽しめます。
ユーザーの意見がすぐに反映されるので、
常にクオリティは上がっていきます。
いずれも「本」では不可能です。
では、なぜあえて本を読む
必要があるのでしょうか?
2. 人は情報では変われない、知識では動かない
まず考えたい問題があります。
人はなぜ新しい知識や情報を
求めるのでしょうか?
知的欲求もあるでしょう。
でも最大の理由は、現実の生活の問題を解決し、
快適にしていくためです。
当然、行動が変わる必要があります。
しかし、人は本当に知識や情報が増えれば、
行動が変わるのでしょうか?
2009年、ハーバード大学の
エリザベス・ボナウィッツらは
興味深い研究を発表しました。
48名の未就学児(3歳~5歳)
カラーの塩ビパイプを組み合
わせたおもちゃを見せます。
このおもちゃには仕掛けが満載です。
チューブをひっぱると音がなり、
隠しボタンをおすと光が出ます。
筒の中は鏡になっています。
研究チームは子どもたちを前に、
チューブをひっぱって、音を出してみせます。
そして、次の2パターンの行動をしました。
A群)「こうすれば音が出るよ」と仕組みを解説します。
B群)「変だね!もう1回やってみようか」
と偶然を装い、驚いてみせる。
その後の1分間で子ども達が、
おもちゃをいじくって自分で
探索した仕掛けの平均数を調査しました。
すると、1つの仕掛けについて解説し
知識を与えたA群よりも、ただ一緒に
驚くだけだったB群の方が、
約48%も多くの仕掛けを探索していました。
研究チームは次のように述べています。
3 . 知らないことを知るために人は行動する
人は目の前で「解決済み」の
知識・情報を説明されるよりも、
「未解決」の事態を目の当たりにした
ときの方がはるかに行動的になるのです。
驚くようなことが起きて、「未解決」
の問題が起きると、人はその答えを
知りたくて仕方なくなります。
「これは一体何だ!?」という
問いかけが起こり、その答えを求めて
つい動いてしまいます。
人の行動の原動力は、「既知の解説」ではなく
「未知への質問」です。
「知らない」ことを知ったときに、はじめ
て行動し変化できるのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
本から質問を作るのは、
答えを見つけるより大変です。
なぜならば、自分自身の現実と
照らし合わせる必要があるからです。
ではそれはどうすればできるのか?
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参考論文
平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/r1393038_02.pdf