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「私は今の話をしている」

「今、この瞬間に生きることができると、幸せになる」
とか言われていたりする。
「そうか!そんじゃ」ということで、

「こころの平静をたもとう」とか
「幸せな気分でいよう」

なんて決心したりする。

ところが、あっという間に
「あの時、なんであんなことを・・・」とか「明日は、嫌なあいつと一緒にいなくてはならない・・・」ってな感じで、

「決心」なんてすぐにぶっ飛んで行く。
そしてグルグルとおんなじところを頭の中で歩き出す。

そんでもって歩いてる場所といえば、だいたいが過去か未来。

「今」なんて見ちゃいないし、
ましてやちゃんと味わってもいない。

ふと気がついて、楽しいことを考えようとしても
”振り出しにもどって”しまう。


・・・
などということを、妻を迎えに来た車の中で考えていた。

すると急に、最近ハマっているアニメ「フリーレン」のセリフ
「私は今の話をしている」を思い出した。

そうだオレは「おちぶれたパンツ一丁のおっさん」だったんだ
と、気が付いた。悲しい。

「いまさら」とか「もう遅い」とか言う前に
幸せな気分を感じようとするときに大切なのは
「今、このとき」をちゃんと感じることだと思う。

気分がよくないときはたいてい、嫌なことの記憶や不安なことの妄想にとらわれて、今をまったく見ていないときだ。

過去はもうここにはないし、未来もまだここにはない。
今しかないってのに、ひとはいつも夢を見て過ごしている。

覚えてる?

今朝、起きた時の日差しのあたたかさ
外に出た瞬間の、空気の冷たさ
風に揺れる木の葉の音

知ってる?

ごはんとパンは、しっかり噛んで食べるとあま~くなるんだぜ。

今、幸せを感じてる?

「こんなことがあった」とか
「あんなことがあるかもしれない」
とかの話を聞きたいんじゃない。

「私は今の話をしている」んだ。










さて、冒険にでかけるとするか。

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