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センスと知識と距離感
インハウスエディターの育成を始めています。
自身が関わっているのがオウンドメディアの領域なので、本来的なインハウスエディターの役割からすると幾分狭く心許ない気もしますが、「内と外の架け橋」である立場として、どうやったら「内側」の言葉を「外側」に届くように拵えることができるか、もしくはどうやったら「外側」の空気を察知して「内側」から声を見出すことができるか、そんなプロセスをチェックリスト化して教える、ということをやっています。
つまるところ、これまでずっと感覚でやってきたことの棚卸しでもあり、それはそれでなかなか骨の折れる作業でもありました。内容はここでも追ってちょっとずつシェアできればと思っていますが、今回は教えながら感じていることを少し。
育成を通じてオウンドメディアの企画を一緒に作ったり、課題として企画をさせることもやりました。いろんな人のアイデアや企画を見聞きして、多くの人に共通して不足しているかもしれない、と感じることが出てきました。それは「距離感の捉え方」です。
距離感というのはまたファジーな表現ですが、そこには扱うテーマの生活者との距離感というのもありますし、発信者である会社の規模感やブランド性から出る生活者との距離感というのもあります。その距離感を「ちょうどいい」ものとして伝えるべく(届けたい範囲に届けたい内容にするために)、通常の発信とは違う切り口を用意したり、その情報の光の当て方を変えたり、代弁者を用意したり…と、いろんなことを考えるわけですが、いざ企画をさせてみると、多くのケースで、目の前の情報をただ「わかりやすく伝える」という点にフォーカスされることがわかってきました。
会社の伝えるべきことを揃えるのは非常にうまく、整理されるんです(正直私より事情に詳しかったり、深く調べたりできている人も多くいます)。ただ、それを机の上に並べて届け方を考えようとすると、ほぼ「端折って」「わかりやすく」伝える方法を考えてしまうように思います。
もちろんそれはそれで大事な点なのですが(最終的に必ず考えることですが)、ただわかりやすく伝えるならオフィシャルサイトでいいわけです。オウンドメディアという「縁側」で伝える以上必要なのは、「外」の視点であるわけです。その「外部性」がオウンドのオリジナル性であり、オウンドメディアの必要性でもあるわけです。
多くの人はこの点が弱いことがわかってきました。少し工夫して他社とのコラボ企画を考えようとすると、「同じ取り組みを同じような視座(立場)でしている」企業とのコラボ案ばかりになります(それも有効なこともありますが)。
まだ距離感の意味合いが伝わりづらい気がするので、少し自身の企画の「距離感」をあらってみます。
ありがとうございます。 サポートって言葉、良いですね。応援でもあって救済でもある。いただいたサポートは、誰かを引き立てたたり護ったりすることにつながるモノ・コトに費やしていきます。そしてまたnoteでそのことについて書いていければと。