より早くなる流行の盛衰と残る「愛着のあるシミ」_仮説の手前 35
今週の『Lobsterr Letter』で紹介されていた『GQ』の「もう何もかもがクールになってしまったのか」という記事が最近(と言ってもここ数年くらい)感じていたことを見事にわかりやすく解説してくれているような内容でした。
記事の中では「新しいものと古いものの選択肢があると、古いものの方に常に魅力がある」とも書かれています。これは実体験としても納得できるものがあります。
つまり、流行として盛り上がる時間が急加速するのと同じく、その終わりも急失速するような感触で、それはつまり「忘れやすい」と同義です。反面、長い時間をかけて徐々に染み付いたカルチャーは、たとえそれが流行の影に隠れても、古民家の壁のシミのように剥がれずにずっと存在しているような、そんな感じがするのです。そしてふと、そのシミを見つけた一定数の人が愛着をもつような、そういう感じが「古いものの方に常に魅力がある」と思わせるのだと、個人的には思うのです。
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