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インハウスエディターをチームとして育成するには_仮説の手前 30

21年4月から始めたこの「仮説の手前」も30本目となりました。いつも読んでいただきありがとうございます。

この1年ちょっとの間に多くの企業のオウンドメディア担当者と対話する機会が増えました。「インハウスエディター」という言葉が影を潜めている代わりに、ここにきて「実際の役割」として定着し始めているようにも感じています。

その上でいまだに議論の真ん中にあるのはメディア自体の役割について。広告的にもブランディング的にも採用的にも可能性があるが故、オウンドメディアの立ち位置を運営しながらも決めかねているているような「中の人たち」の実直な悩みも併せてよく聞くようになりました。

これまで数年オウンドメディア運営に携わってきて思うのは、オウンドメディアのゴールは目的的にも副次的にも多数を持つことがありえるということで、そういった意味ではひとつの役割に閉じることができないのがまた面白い点とも言えるかと思います。

とはいえ、ここでもうひとつ課題が浮上します。それは人材の育成です。多方面に可能性があるオウンドメディアにおいて、それを担う人材のスキルセットをどう作るべきか、そしてどう育成していくべきかについてはとても悩ましい問題です。更にチーム内で担当するメディアが違ったりすると、それぞれのメディアの潮流や独自のノウハウなんかも各自に蓄積されたりして、横の連携も徐々になおざりになっていきます。

メディア運営における「上から下に」伝達できる体系的なスキルはむしろ限定的で(それはそれで必要だと思いますが)、それ以上にインハウスエディターに必要なのは、端的に言えば嗅覚であって、それを言語化して共有できる知見なのだと思っています

実際に自身の立場としてもどうやったら強いチームができるのかをこの1年くらいずっと悩んでいます。その間にもどんどん新しいメディアは世の中に出てきているし、ノウハウめいた情報も毎日転がってきます。要は「参考書」はたくさん転がっているわけです。そうであれば、「外の取り組み」について徹底的に深堀する機会を持つことが最良の学びになるのではないか。そういう考えに至り、最近ひとつの試みをチームで始めてみました。

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確たる根拠はないけれど「そうかもしれない」と思うことは、日々の生活や仕事の中で結構あると思うんです。普段は通り過ぎてしまうそういう感覚が後々顔を出してはヒントを与えてくれることも。正解やノウハウばかりが並ぶSNSでは発言することに気が引けてしまう「なんとなく」を月に2回を目処に書き残していきます。読んだ方々にとって、日常の「小さな兆し」に気づくきっかけになれれば。

仮説の手前

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