見出し画像

世界線【エッセイ】

今私のいる場所が現実。

だけど世界線が違っていたらと時々思う時がある。

その1
ドラマのイケメン俳優みたいな素敵な人と出会い恋に落ちる世界線。

その2
あるいは、これを続けていたら違う人生を歩いていたという世界線。

そんな世界線があったらなんていつも妄想するのだが、すぐに現実に引き戻される。

その1は
やっぱり推しの出るドラマなどをみて思うことで、そんな世界線は世界がひっくり返ってみても絶対にないと思いながら日々を生きる。推しと交わる世界線がどこかにあることを祈るばかりなわたしの推し脳www

その2は
私が高校生でバスケを続けていたら?という世界線を考える。

私は中学生の時にそこそこ強いバスケ部で頑張っていた。しかしどう足掻いてもうまい子がたくさんいて通用しなかったので、試合に出られないのが怖くて試合に出なきゃいいのにと思う自分がいた。そんなんだったので3年生ではほとんど公式戦に出ることなく引退した。

最後に出られたのは県大会の2分ほどだ。しかもノーマークのシュートを2回外して終わり。今まで試合に出てないのにシュートが決まるわけないじゃんと思うことにした。でも試合に負けて涙は出なかった。あー引退かーくらいな感じ。でも時折夢に出てくるくらいには引きずってる案件。

高校ではバスケを続けることはなかった。バスケにすら関わらないで大人になり結婚し、子供ができて娘っこがバスケしたいですっていうまでずっと違う世界線を歩いてきた。

だから急にバスケな世界線に戻ってきたもんだから戸惑った。

あの時高校でバスケをしていたら違う人生だったんだろうなーってふと考える。だけど高校でバスケ部を選択してなかったからこうして今の生活があるんだなーって不思議な気分に陥った。

またこうしてバスケな世界線に戻ってきて娘っこが来春親元を離れて全国に近い強豪校でバスケをやろうとしている。私ができなかったチームでレギュラー、チームキャプテンをしてアンダーの地区選抜に受かって高校も強豪校へ行く世界線がそこにあった。娘っこは自分の力でそこまで続けてこられた。

私とは違う世界線を生きてる。

私と同じでなくていい。娘っこの世界線が私の世界線と交わって私ができなかったことをしてくれてる。こんな面白い世界線があったのかと娘っこが教えてくれた。

だから私が歩いてきた世界線も遠回りながら繋がっているのかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?