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異能を支える教育とは?② 「クリティカル・ビジネスパラダイム」を読んでの考察 #415

山口周さんの「クリティカル・ビジネスパラダイム」を読んでいろいろと考えています。

昨日は今の教育に起きている変化についてまとめました。


既存の教育システムへの揺さぶり

文科省による正規の教育行政は限界に来ております。

散々、謎の補助金システムで全国に大学を作りまくり、予算を増やせないから奨学金による個人ファイナンススキームまで作り上げてきた政策がいよいよ限界に来ています。

教育無償化という政策も間接的に大学の経営を補助する補助金スキームと同じ構造です。

今朝の日経報道でも、経営難の私大をいかにソフトランディングさせながら畳んでいくかという、とてつもなくどうでも良い論点にリソースを割いています。

そのため、これからどのような人材を育成していきたいか、育成していくかということは、既存の仕組みの外側で生まれてきて、既存システムに揺さぶりをかけています。

私は既存の大学教育の内側にいるため、こうした変化を踏まえて、非常に外圧と社会的な変化が急激に進む中で、それでもなお、

反抗という社会資源を育むために、教育にできることは何だろうかという問いを考えていきたいと思います。

結論としては、

反抗するための武器と資源の提供にあると思います。

具体的には、

リベラルアーツ、越境機会、人との出会い、インフラ、資金提供という視点が重要になると思います。この点を徹底的に掘り下げていかなければ、差別化ができず、価値のある大学として存続することは難しいと思います。

クリティカル人材を支えるリベラルアーツ

クリティカルビジネスを推進する人材の素養には常識の相対化があります。

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