【論文レビュー】キャリア・アダプタビリティを細かく調べてくれているありがたい論文:Hirschi et al. (2015)
今日の内容はあまりに細かいので、基本的には昨日のnoteで充分なのですが、昨日の内容をさらに深掘りしたい方はお読みください。本論文の結論としては、①キャリア・アダプタビリティとAdaptivity(適応性?)とは関連する部分も多いけれども峻別できます、②AdaptivityからAdapting Responses(適応行動?)にはキャリア・アダプタビリティを媒介して影響しがちです、という二点に集約できます。
Hirschi, A., Herrmann, A., & Keller, A. C. (2015). Career adaptivity, adaptability, and adapting- A conceptual and empirical investigation. Journal of vocational behavior, 87, 1-10
のっけから荒っぽく書きましたが、非常に細かい内容なので要約的に書いてみました。関係性を理解するために、改めて昨日の論文で掲載されている以下の図を見てみてください。
冒頭で書いた①は、Adaptivity(最も左)とキャリア・アダプタビリティ(左から二番目)とのことを書いていて、②は、Adaptivity(最も左)がAdapting Responses(右から二番目)に影響する際にキャリア・アダプタビリティ(左から二番目)が媒介する、と言っています。
結論として書いた内容の詳細は以下の図のとおりです。
本論文では、昨日のルドルフさんたちの論文に記載のあったAdaptivityのうちの中核的自己評価(Core self-evaluations)とプロアクティビティの二つに焦点を絞って調査していることがわかります。
というわけで、基本的には昨日のnoteに集約されている内容の深掘りに関するまとめでした。