木元隆雄

探究学舎という変わった塾でコンテンツを作ったりファシリテーターをしてます。入社5年目。…

木元隆雄

探究学舎という変わった塾でコンテンツを作ったりファシリテーターをしてます。入社5年目。子どもたちが「好きなこと・やりたいこと」を基軸に「もっと知りたい!やってみたい!」と思える興味の種をまき、「試行錯誤的な営み」を育む学び舎です。https://tanqgakusha.jp/

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【雑感】人生にはなぜ「好きなこと・やりたいこと」が必要なんだっけ?

ふと探究をする意味について考えた瞬間いっっつも、何かあるたびに「文章を描き続けるのって大事だ。noteの記事を定期的に書こう。できれば3日に1本だ!」と心に誓うのに、だいたい3~4日過集中で毎日記事を投稿し、その後は燃え尽きて3~6ヶ月放置してしまう。そんな日々を過ごしてもうすぐ2年が経とうとしている。 特にこの1年は仕事のコンテンツ作成に忙しく、何かをじっくり学んだり、本を読んだり、自分の中で内省したり、人とそのことについて対話したり文章にまとめることで言語化したりするこ

    • 【社史】探究学舎実録31~生意気で未熟なアルバイトが入社するまでpart2~

      前回までのお話 久しぶりに社史を書いたら存外楽しみにしてくれてた方が多かったみたいで。本当にありがたい話である。そんな期待に応えてようやく時系列も2017年から2018年に切り替わるあたりまで来そうだ。5年以上の歳月をかけて、進んだ社史は「2012〜2017年」の5年分。牛歩のごとくとはこのことだろうか。 当時の採用システム 一般的に就職活動といえば、まず履歴書やエントリーシートを書いて応募し、1〜5次ぐらいの面接を受け、面接官の質問を当意即妙に返しながら「私がなぜ御社に

      • 【社史】探究学舎実録30~生意気で未熟なアルバイトが入社するまで~

        前回までのお話去年の10月から探究学舎では「コロナ禍に伴う授業のオンライン移行」以来実に3年7ヶ月ぶりに「オフラインの小学生通塾クラス」が復活した。 小学生の教室事業が復活するのはなかなか感慨深いし、かつての自分のように若手の講師(MF)が授業しているのも「あぁ、自分もそんな時あったなぁ〜」なんておじさんみたいなことを思ってしまうぐらいには懐かしさを感じる。 オンライン授業がメインになってから三鷹の教室に小学生たちがわんさか押し寄せる光景も珍しくなったが、最近はずいぶん賑

        • 【社史】探究学舎実録29~遠い親戚より近くの他人。遠い泰伸より近くの…?~

          前回までのお話前回の投稿では2017年9月から2018年3月までの三鷹教室での出来事をざっと見てきた。あつしくん、かいとくんという2人の今でも探究学舎で社員として働くメンバーの登場もあった。 そして実はこの時期、他にも新しい仲間が加わっていたことも書き記しておきたい。やや経緯が特殊なので、前回とは分けてみた。 新しい仲間PART2 こちらは2018年4月のGFシフト表。よくこんなものを保存していたものだ。きっと将来社史を順調に書き進めることを予期していたのかもしれない。

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        【雑感】人生にはなぜ「好きなこと・やりたいこと」が必要なんだっけ?

        • 【社史】探究学舎実録31~生意気で未熟なアルバイトが入社するまでpart2~

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          【社史】探究学舎実録28~ヒトは欠点があるからこそ面白い~

          前回までのお話みなさん、あけましておめでとうございます。2019年5月から始まったこの社史投稿も、もうすぐ4年が経とうとしている。4年間で描くことができたのは「2012年~2017年」の約5年。しかも間1年ぐらい飛ばした期間があるので「4年かけて4年分」となる。この調子で行けば、社史の叙述が2023年に到達する頃には、2028年になっている計算だ。アキレスと亀のパラドックスよろしく、これでは永遠に追いつけない。 社史という「なるべく客観的な記述」を試みたはずなのに、ここのと

          【社史】探究学舎実録28~ヒトは欠点があるからこそ面白い~

          【社史】探究学舎実録27~ファシリの極意は〇〇から学べ!~

          前回までのお話人生における最適な選択とは何か? どうしても人はそんなことを考えながら悩んでしまう。でも僕が大学生の時に聞いていたく感銘を受けた言葉がある。 たしかこんなニュアンスだったかと。選択の時点で「正しい」も「間違ってる」もない。全てはその後の行動にかかっている。シンプルで当たり前かもしれないが、芯を食った言葉にとても共感したのを覚えている。 そう考えると、探究学舎に関わり続けると決断したことも、小学生授業でMF(メインファシリ)をやると決めたことも、それ自体に良

          【社史】探究学舎実録27~ファシリの極意は〇〇から学べ!~

          【社史】探究学舎実録26~敗北を抱きしめて~

          前回までのお話人生は全て結果論。あの時僕は、探究学舎という場所を「辞めない」という判断をしたがゆえに、その後もアルバイトを続け、結局入社を決意し、もうすぐ入社6年目となる。 たまに「もしもあの時探究を辞めていたら、その後どんなキャリアを歩むことになったのか…?」ということに思いを馳せるのだが、少しも想像ができない。やはり「分岐点における選ばれなかった選択肢とその先」を考えるのは難しい。 串揚げ屋で決まったこと探究でのアルバイトを続けると決めたものの、前回までの記事で書いた

          【社史】探究学舎実録26~敗北を抱きしめて~

          【社史】探究学舎実録25~人生全て結果論~

          前回までのお話大変お恥ずかしい話だが、僕は大学に5年間通っていた。通常大学は4年で卒業するらしいのだが、なぜかもう1年余分に通うことになった。探究の社員は不思議と大学生活を余分に過ごした人が多い。 わざわざ高い学費をもう1年分払ってまでいる必要があるのか?無駄じゃないのか?そこまでして何かやりたいことでもあったのか?というのが率直な感想かもしれない。 大学というところはだいたい4年間で取得しなければならない単位数、必修科目が決まっている。僕の場合124単位。まじめに大学に

          【社史】探究学舎実録25~人生全て結果論~

          【社史】探究学舎実録24~たった一度の「辞めたいです」~

          前回までのお話タイトル24本目にして、時系列で言えば2016年から2017年となった。最近も日々新しいことが次々に生まれ、社史のネタが溜まってきている。果たして書き切ることができるのだろうか…。 変わらずに生きるためには”変わらずに生きるためには、自ら変わらなければならない” ルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作『山猫』の中の1シーン。激動のイタリア統一戦争を舞台に、新しく変わりゆく時代の中で、名門イタリア貴族の移ろいを描いた作品の中に出てくるセリフだ。 世の中は絶えず変化

          【社史】探究学舎実録24~たった一度の「辞めたいです」~

          【社史】探究学舎実録23~探究学舎の飛躍、新しい仲間~

          前回までのお話この社史投稿を初めて3年以上近く経つというのに、一向に時系列が前に進まない。前回の記事投稿は1年8ヶ月前。もはややる気あるのだろうか…。 前回約7ヶ月ぶりとなった社史投稿は、今では「まさに探究学舎の価値観をフルに体現している」と言ってもいい探究スペシャルという事業がいかにして始まることになったのか?そんな話を書いた。 2016年の年末2016年という年は実にいろんなことがあった年だった。様々な経緯の末に社員の大半が探究学舎を離れ、会社のメンバー構成も大きく変

          【社史】探究学舎実録23~探究学舎の飛躍、新しい仲間~

          [書評]『喧嘩両成敗の誕生』

          さていきなりですが質問です。以下の特徴を見てみなさんは「どこの国の人」を思い浮かべるでしょうか? プライドが高く、キレやすい。都市部では些細なことですぐに衝突が起きる。しまいには路上で殺人が横行し、これをきっかけにした暴動がしょっちゅう勃発する。こうした紛争はバックに有力者がついている方が有利になるので、商人でさえも有力者の傘下に入ることが常態化していた。 南米や東南アジアのギャングの姿を思い浮かべただろうか?それともアフリカの紛争地帯が想起されただろうか?たしかに字面だ

          [書評]『喧嘩両成敗の誕生』

          [書評]『戦国武将、虚像と実像』

          戦国武将と聞けばこんなイメージを思い浮かべないだろうか。 などなど。一度はどこかで耳にしたこともあるフレーズもあるはずだ。 だがこのような戦国武将イメージは、ほとんど作家によって形作られた虚像である!といったらみなさんはどう思うだろうか? もしかしたらそこまで言い切ってしまったら語弊を招くが、世間一般に流布する「歴史とはこういうものである」という素朴な歴史観は、往々にして人物史を核に、小説・ドラマ・映画などの文芸作品を通じて形成されてきた。 こうした「大衆的歴史観」が

          [書評]『戦国武将、虚像と実像』

          [書評]『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』

          タイトルといいい表紙といい、とてもじゃないが真面目な歴史本とは思えない。が、日本中世史が専門の歴史学者が書いた一冊。とはいえ、タイトルの雰囲気通り、とても読みやすい。何より惹きつけられる面白さがある。著者は『喧嘩両成敗の誕生』『大飢饉、室町社会を襲う!』などの名著で知られる清水克行さん。 「中世社会」と聞いても普通はあんまりイメージがピンとこない。最近で言えばNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台が鎌倉時代で、室町時代は「信長とか秀吉とか家康とかのちょっと手前の時代…?」

          [書評]『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』

          [書評]『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』

          「応仁の乱」といえば人生で一度は習ったことのあるワード。「戦国時代の幕開けとなった」なんてフレーズは教科書で読んだことがある人も多いかと。 ただこの11年にもわたる戦い、ともかく複雑なのだ。例えば東西両軍の顔ぶれを教科書などで見てみるとこの通り。 応仁の乱の対立関係図 (出典元:世界の歴史まっぷ) 斯波家の家督争いで西軍についたのが「義廉(よしかど)」で東軍側が「義敏(よしとし)」。受験生泣かせも甚だしい。もっと「西助と東吾」ぐらい分かりやすい名前であって欲しかった。

          [書評]『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』

          【書評】『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』

          上杉謙信といえば現代でも数多くのファンがいる戦国屈指の人気武将の一人だ。そして謙信について問われれば「武田信玄の好敵手」「毘沙門天のごとき戦の天才」「利ではなく義を貫く武将」といったイメージが思い浮かぶ。 だが本書冒頭にもある通り謙信のイメージの大半は、江戸時代に彼を流祖にいただいて創始された越後流軍学の影響だ。さらに越後流軍学を積極的に採用した紀州藩が江戸時代前期に作らせた『川中島合戦図屏風』が謙信のビジュアル化したイメージの広がりに貢献したという。 (岩国歴史美術館蔵

          【書評】『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』

          【雑感】人はどうしたら歴史好きになるんだろう?(後半)

          前回のお話歴史への興味のきっかけパターンさて、前回は僕が小学校5年生ぐらいまでのお話を中心に、どのような「歴史への興味」を持つきっかけがあったのかというのを書いてみた。大雑把に言えば、 民放の歴史特番を観たことで、歴史に対する「興味のきっかけ」が生まれる 偉人伝記マンガなどで「点の知識(人物、出来事などの情報)」が蓄積される NHKの大河ドラマを中心に「短線の知識(特定の時代・地域の情報)」が蓄積される(僕の場合は戦国時代) といった感じだろうか。前回のnoteの記事を書

          【雑感】人はどうしたら歴史好きになるんだろう?(後半)