![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122193259/rectangle_large_type_2_0178b3d617e76bddb78ff4bf88e2e140.png?width=1200)
イメージをさがそう 【プログラマのためのアート作成】
さて、前回、プログラマーが自分のゲームのアートを作るためには、プログラマーアートでいい、アートの専門家でなくてもできるような解像度を落とした表現方法を探して、自分なりに作ってみよう、というお話をしました。
ただ、自分で描いてもラクガキ程度にしかならないし、どういうのを作ればいいのかさっぱりわからない、と思うでしょう。
なんとなくのイメージはあるけれど、そこからどうやって形にしていくのかまったくわからない、という感じだと思います。
そこで、まずは自分が作りたいなぁ、かっこいいなぁ、こういうものが好きだったんだなぁ、と思うものをはっきりさせてみましょう。
こういう絵のゲームが作りたい、こういうものをゲームの中に入れたい、これが画面に出たらかっこいいな、これが動いたら素敵だな、と思えるものを探しましょう。
Pinterestを使ってイメージを探す
Pinterset(ピンタレスト)というWebサービスを使うとイメージを探すのがとてもやりやすいです。
画像を探すためのサイトです。似たような画像、似ているけどちょっと違う画像をたくさん表示してくれて、選ぶとさらに関連した画像を出してくれます。
ピンタレストは、プロのアーティストの方も使っているのを見ことがあります。
このPinterstでイメージを探してみます。
作りたいイメージを探す
好きなゲーム、好きな表現で検索して、作りたいなあと思えるものを探しましょう。まずは自分の好きなものの傾向をさぐります。
気に入ったものが見つかったらボードにどんどん追加していきます。
作りたいイメージは作れるか作れないかというよりも、自分の方向性、傾向がわかればよいので、なんでも入れていきましょう。写真とかイラストでも気にせずいきましょう。
検索ワードを英語にすると絵の傾向がまた変わったりするので、いろいろと言葉を探して模索してみてください。
量とか、似たようなものとか、気にしないでどんどん追加していきましょう。
ある程度追加していくと、自分、こんな絵に惹かれるんだな、こんなゲーム作ってみたいと思っているんだな、というのがおぼろげながら、見えてくると思います。
作れそうな表現方法を探す
続いて、今度は自分でも作れそうな表現を探してみます。
今作れるかどうかはひとまず置いておきます。
こちらはまた別の問題なので、なんとなくでいいので、作れそうなものを探していきます。
前回ふれた、「解像度を落とした表現」を探してみます。
ドット絵
ドット絵でもピクセル数が多くなる程絵心が必要になってくるので、より粗い80
年代ぐらいのゲーム機のイメージで探すと良いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700445908379-pJ6cyGFwbz.png?width=1200)
ローポリ
3Dモデリングだと難しそうだけど、これぐらいならできそう、、、と思えるならローポリモデリング。そしておしゃれな感じにもなる。
![](https://assets.st-note.com/img/1700446016956-stDcM1hfIt.png?width=1200)
手書き
手で描いたものでもスキャナで取り込んでしまえばゲームにすることもできちゃいます。(おそらく実際は取り込んだ後にレタッチしているとは思いますが)
簡単な絵でも、動かせば独特の味わいがでそうです。
ただ、この手法は多少は絵心がないと難しいかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1700446581267-wSS5twpt7a.png?width=1200)
ボクセル
MagicaVoxelなどのボクセルをブロックのように組み立てられます。レゴブロックを作るみたいにモデルを作れるので、おすすめです。
最近ではボクセルを使ったゲームも増えてきている印象です。
![](https://assets.st-note.com/img/1700446848786-DXbTd98Ump.png?width=1200)
ジェネレーティブアート
プログラムを書いて、数式や一定のルール、ランダムをつかって、幾何学模様などを生成するアートです。
これで背景作ったり、絵を描いてもゲームになりそうです。
いちばんプログラマに親しみが湧くものかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1700447052483-VgFhuUmgBz.png?width=1200)
実写取り込み
Pinterestでは見つけられなかったけど、実写取り込み、という手もあります。
写真や粘土や木彫りだったり、実際に作ったものを写真にとって取り込んでゲームにする、というのもアリです。味わい深い。
画像を加工して好きな表現に近づけるのもよさそう。
作りたいものとできそうな表現をまぜる
そしてこの2つのものを混ぜたらどうなるかなー、と夢想してみます。
ドット絵とスケボー、ローポリと特撮怪獣、手書きで宇宙船シューティング、、、。
なんだか色々できそうな気がしてきます。
ゲームでは、記号が伝わりさえすれば解像度の低い絵でもなんとかなるので、
なんとか作れそうな気がしてきます。
絵の素人なので、なにか表示できて伝わりさえすればいいのです!
「自分の作りたいイメージ」を「自分でも作れそうな表現」で作れたら、付け焼き刃だったとしても「自分で絵」を作ってゲームが作れそうです。
次回はどうやって「作れそうな表現」を学んで作るようになるかについて、書いてみたいと思っています。