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瀬戸内海の穏やかな波打ち際を走る、 大人気のスイーツ列車
瀬戸内海ギリギリを走る。
まるで、船に乗っているような
予約制の高級スイーツを味わう大人な旅
■観光列車「エトセトラ」の概要
![](https://assets.st-note.com/img/1728461504-IAkpf657PV3ZBgr24cOnyTGH.jpg?width=1200)
なぜか、全線電化区間を走るのに
気動車(ディーゼルカー)。
2両編成で、定員は40名。
全車グリーン指定席。
運転日は、月金土日祝日。
注意としては、青春18きっぷなどでは
グリーン券を足しても乗ることはできない。
なお、グリーン券自体は50キロまで780円。
100キロまで1000円と比較的お求めしやすい。
かつては、「瀬戸内マリンビュー」という
普通車指定席の快速列車だった。
それを再改造し今のようになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1728462843-VxrcEu9G208zoCbXMPS5agWn.jpg?width=1200)
■広島~尾道を1往復
かつては、往路呉線、復路山陽本線という
旅程だった時代もあった。
今は、広島ー尾道間を単純に呉線で往復する。
広島から尾道の日帰り旅行を想定したダイヤに
なっていると感じる。
また、どちらか片道を新幹線にすることで
滞在時間を伸ばすことができるともいえる。
呉線をゆっくりと走るので、観光列車としての
所要時間は長めで3時間近くの乗車時間になる。
ちょっと長すぎる感は否めない。
■車両と当たり席と外れ席
![](https://assets.st-note.com/img/1728461529-OkNRlMJLB7y4qWnbXQYhTp63.jpg?width=1200)
この車両は、かつてのローカル線用の
ディーゼルカーを改造していて、
窓枠と座席が合っていない。
これが、最大のウィークポイントといえる。
どこを予約したらいいか迷うわけである。
結論から言うと、あまりこだわらなくても
いいのかなと感じる。
一般的に言われるのが、海沿いの景色が
きれいなので当然海側席が当たり席と
思われる。
ただ、午前の上り列車では真夏の太陽の
日差しが厳しい。
また、ずっと海沿いの景色が続くわけでは
ないので(当然山の中の区間や住宅の区間も
それなりにある)
果たして海側が当たりか?は難しい。
定員が1両当たり僅か20名で座席のない
フリースペースに海側の窓もある。
そこから十分に海の景色を見ることができる。
また、座席番号の割り振りが特殊で
通常の4列の座席であればA席、D席が
窓側というのが通例である。
ただ、この列車はほぼどの席も窓側になる
ものの海側になるか山側になるか分かりにくい。
JR西日本のインターネット予約のē5489では、
座席の場所を指定させることができない。
![](https://assets.st-note.com/img/1728463385-uGfsAOk3VwliJIrx1eTbU0Sz.jpg?width=1200)
②乗る区間を手入力
③出発日、時刻を入力
④「一度も乗り換えしない」にする
※ここをクリックしないと新幹線乗り換えルートが案内される
⑤「新幹線利用」を外す
これで検索。
![](https://assets.st-note.com/img/1728463593-A01JI6QRfxv7VGOcendYky4t.jpg?width=1200)
■座り心地は結構いい
![](https://assets.st-note.com/img/1728461729-gpH0FAQ8xKVM2XSr3bcP9BkO.jpg?width=1200)
座席そのものは、海沿いの眺めを見るのが
目的の列車なので背もたれは小さい構造。
そうすると長時間の乗車には向かないかと
思われるが侮ることなかれ。
ただ、その座り心地は長時間でも疲れにくい
ような硬すぎず柔らかすぎず、
なかなか優れものだった。
はっきり言って最新の新幹線の座席よりも
私自身は好きな座り心地だ。
■シーズンは予約はとりにくい列車
今回は、そこまで座席をとるのに
苦労したわけではなかった。
金曜日ということもあるかもしれない。
1週間前で取ることができた。
この日は、夏休み終了後すぐという事と
残暑が大変厳しくお出かけする人自体が
減っていたのかもしれない。
利用日は9月上旬。
なお、当日は空席も見られた。
10/9時点では11月の初旬頃の指定券は
早々に売り切れているようでした。
■呉までは完全都市電車の中を行く
![](https://assets.st-note.com/img/1728461587-DlGxjR9tVQyLqzpE3YCsBNc7.jpg?width=1200)
単線でありながら、快速が1時間に2本、
普通が1時間に2本とかなり多い。
どの駅でも行き違いすると感じるほど。
臨時快速ゆえ、待たされることもしばしば。
ここまでは、ほぼ線路は南下しているといえ
海が見えた反対側の島は
実は、安芸の宮島こと、厳島だったりする。
東に向かっているものと思っていると
意外な一面。
![](https://assets.st-note.com/img/1728462899-rtnBcdWeMDO9vbEFKmoTZ80H.jpg?width=1200)
厳島がこうやって見える
■広を過ぎると完全なローカル線に
![](https://assets.st-note.com/img/1728461623-dMFAgUs2qyWr8zGQYaB71w3H.jpg?width=1200)
この辺りからは、東に向けて進んでいく。
とびしま海道の島や、うさぎの島で
有名な大久野島など見える。
■いよいよ、お待ちかねのスイーツ
呉を出発すると予約されていた
スイーツが運ばれる。
これは、2000円、3700円のものがある。
JR西日本のTABIWAから予約することができる。
なお、事前予約のみで当日はできない。
ざっと見る限り、半分くらいの乗客が
注文していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1728461664-5OXbMoSrRF6gAtvu2PheD8WK.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1728462509-H3POXAKpvN61d4FsfC0ZDJhe.jpg)
なお、テーブルの下に洗面台が。
この洗面所で手を洗う人はいるのかな?
■この観光列車の経済的効果をみてみる
まず、40名の定員である。
それに対して、運転士・車掌・アテンダント2名の
合計4名で運行されている。
ということは客10名に1名の乗務員が
ついている計算である。
これは、純粋に見れば非効率な列車で
多くの赤字を生むと考えられる。
また、尾道へ観光客が1日に40名増えても
さしたる経済効果はないと考えられる。
ただ、この列車のポイントは
「高級スイーツ」だと思われる。
これがどれだけ売れるかによってこの列車の
成否がかかっていると思われる。
また、スイーツの一部には
ホテルグランヴィア広島の協力を得ている。
これはJR西日本系の高級ホテルである。
■まとめ
・呉線を行く、週4日ほど走る全グリーン車のエトセトラ
・当たり席とか考えてしまいがちだがあまり気にしなくてもいい
・座席の座り心地もなかなか上質
・高級スイーツの売れ行きが列車成否の生命線かなと
・海沿いの景色はもちろん最高だけど、乗車時間が長め
是非機会があれば乗車してみてください