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もしもし、亀よ、ロマンスカー

決して、バカにしているわけではありません。
なにしろ、最速は新宿ー小田原を1時間を切る59分で結ぶ列車もあるのですから。

新宿駅ロマンスカーホーム

朝ラッシュ時の渋滞


 小田急線は、ついに登戸ー代々木上原間の複々線が完成しました。これによりスムーズな運行が可能になりました。
 とはいっても小田急新宿に到着する電車の数は1時間に24本を数えます。これは複線の運行処理能力の限界に近い値です。それを短時間で折り返すのですから大変です。

ホームに合った写真パネルをアップで
新宿駅のホームの様子。名残惜しいVSEという雰囲気。

新宿駅特急ホーム


 まだ、VSE定期列車からの引退の余韻の残るホームという感じです。VSEの寄せ書きがあったり・・・ホームに立っているとミュージックフォンを鳴らしながら、これから入線してくるのでは?と思うような気がしてきます。
 もう一般列車としては走らないのですね。寂しい気持ちになります。

VSEに関して思う事


 ホントに素晴らしい電車であることに疑いようはありません。ただ、今となっては、マニアックな放蕩息子が金持ちの親に買ってもらったスーパーカーのような感じがしなくもありません。
 連接台車に車体傾斜装置とメカニック的にもふんだんにおカネをかけ、さらに超横長の窓なども特殊ですね。久しぶりの(18年ぶりの)前面展望付車両となり贅を尽くした車両とも感じました。
 それらに比べて、EXEとMSEは質実剛健というイメージです。これだけ、贅沢な車両を僅か17年(鉄道車両の寿命という意味では極めて短命)で引退とは惜しいという気持ち同時に「もったいない」という気持ちもかなりわいてきたのも事実です。
 連接車体にしてしまったのが引退を早めるきっかけになったようですので「ボギー車で登場していたらなあ」とも感じました。

はこね5号


 該当の列車は平日の新宿を8:31に出発する列車です。さて、どれほどノロノロ運転かといいますと、複々線区間であってもなかなかの低速運転です。千代田線から代々木上原へ入線してくる電車の方が勢いよく走っています。

 新宿の次の停車駅の新百合ヶ丘まで30分以上かかります。僅か、21㎞ほどです。快速急行でも23分程で結びます。なお、新宿ー小田原になると先述の最速の「はこね」より26分も遅いようです。遅い理由は簡単で、直前のダイヤは快速急行・急行・普通それぞれ10分毎にさらに20分前にロマンスカーが出発しています。要は本数が多いという事です。

 車両は、個人的には小田急ロマンスカーで一番乗り心地の良いと感じているEXE車両なので遅いのは仕方ないかなと感じます。逆に考えるとEXE車両に長い時間乗れて幸せかも・・・


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