チケットレス化進むか?~JR四国~
高松・岡山から四国の各県庁所在地への特急列車はほぼ毎時1本ずつ確保されています。乗りやすいダイヤといえるでしょう。
指定席などのプラットフォーム
最近では、スマホやネットが普及し、JR東日本や西日本などで特急列車の全指定席化が進んできています。これは、指定席であれば車掌は検札の必要がなく手間が省け、さらに指定席もチケットレスなどでネット中心に販売が進むと窓口の数も減らせるという事でそのような傾向が強いです。
しかし、JR四国はJR西日本のe5489で指定席をチケットレスで購入することはできるようにはなっているもののいまだに自由席の比率が高く、アナログな感じが否めません。
指定席こそ、端末で販売状況がわかり検札の手間は省けますが自由席では、手書きの鉛筆で車掌さんが下車駅をメモしています。
特急列車では停車駅の増加により10分に1回あるいはそれ以下のこともあり、車掌さんの負担はかなり大きいと思います。
今後e5489での指定席販売が主流にさせていくか気になるところではあります。今の自由席か指定席の販売では自由席の方がコストはかさみます。関東近辺では車内で特急料金精算をすると手間賃という事で割高な特急料金を請求されているところもあります。
チケットレス特急券四国にも普及するか?
これだけスマホが浸透した世の中で全指定席化へ向けてJR四国もやれなくないと思います。ただ、通勤通学用の特急定期券の問題がありますが、(今は自由席に乗るだけ)
そこで、一つの方法としては、自由席にはJR東日本の首都圏で走る普通列車のグリーン自由席で導入されているスイカのグリーンシステムです。座席の上部にICのタッチ部分を取付けます。「快てーき」などの自由席特急券を含む定期券はICカードで発行し、乗車の度にここにタッチしてもらう方法です。
指定席の部分は発売状況がわかるように色が変わるようにしておけば、車掌さんの業務は随分減るのではないかと思います。
多客期の問題
ただ、問題点としては、GW・年末年始・盆など超混雑時に特急自由席の立客に対する改札をどうするか、は今まで通りにはなってしまいますが・・・
もう一段、ICカードへ移行する方法としては普通列車に関してワンマン運転の運転士の負担も大きいといえます。そこで、JR西日本の紀勢本線で行っている車載型のICカードで運賃収受するという方法です。そうすれば、わざわざ小さな無人駅に高額なIC読み取り機を置く必要がなくなります。
新しい取り組み
「スマえき」というサービスがスタートするようで今後徐々にチケットレスサービスが進みそうな予感がします。主に都市間の割引切符のチケットレスサービスです。
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2011%2008%2002.pdf
まとめ
・JR四国は特急自由席主体で検札・販売などかなりアナログ
・車掌・ワンマンカー運転士の業務負担は大きい
・ICカードを全線に導入する方策
・特急座席にICカードタッチを設ける
・今後、別の形でチケットレス化が進むかもしれない