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自分の中に住む「人格」〜読書感想『プラスティック』〜

こんにちは。ほどほどです。
今回ご紹介する本は、井上夢人さんの『プラスティック』です。

みなさんは、自分の中に何人の「人格」を持ってますか?
以前読んだ小説で、何かを決断するときだけ別な人格が登場し、サイコロを振り、それに従うという内容の話があったのをこの本を読んで思い出しました。決断したのは別の人格で、自分じゃない。みたいなね。

今回の小説はまさに「人格」が鍵になってきます。
最初読んでいるときは全然意識していなかったので、後半の真相解明の場面になるにつれて面白さが加速。今まで読んだことのない結末でした。ただのミステリーではありません。
「今読むべきミステリー」
です。

本書は今年の本屋大賞の授賞式のときに「超発掘本」として紹介されてましたね。そのときのプレゼンターはまさかの「薬剤師」さん。
ページ薬局さんに勤務する尼子さんでした。

リアルタイムで見ていてめちゃびっくりしました。
まさか同業者が本屋大賞の授賞式に?と。スピーチも素敵でした。

さて、自分の中にある「人格」ってどうなんだろうと考えてみました。
ある意味便利な一面もありますよね。さっき書いたように決断の場面で別人格を登場させて自分は責任を逃れる。もしくはいざというときに別人格を登場させて大活躍することもできる。
でも、別人格が登場している間、本当の自分はどこに行くんだろう・・。
ずっと閉じこもることは多分できないし、本当の自分で居続けることも難しいのだろうか。
それでもいつかは自分の力で何かを決めないといけないときも出てくる。
その時が自分が「大人になった」ということなのかもしれない。

ちょっと話がそれましたが(いうほどそれてないけど)、『プラスティック』おすすめです。

#勉強記録
#66日ライラン

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