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「イヤ」とは言うが、「嫌い」とは別物。

イヤイヤ期だからなのか、先に覚えた言葉がそれだったのか、娘はよく「イヤ」と言います。

ただ、状況を合わせて考えると「ダメ」を意味することも多いです。
一緒にブロックで遊んでいて娘が使おうとしていたものをママが取ってしまった時とか、動画を見ていたタブレットをママが取り上げた時とか。

制止をかけたい時にとっさに「イヤ」と出てくるみたいですね。

あと、直接的に「ママ、イヤ」「パパ、イヤ」と言うこともあります。
これも色々パターンがあって、顔を見たらニヤニヤしているから意地悪や悪戯で言っていることもあれば、集中したいからちょっと一人にしてくれなんて時もある。

「イヤ」と言われたときに「そう?」と言って離れると必ずと言っていいほど結局ついてくるし。
「ママ、イヤ」「パパ、イヤ」は別に「ママ嫌い」「パパ嫌い」と言っているわけではないことがわかる。

まあ、よく観察なんてしなくても嫌われてないことはすぐわかると言うか、むしろ「君は本当に私のことが大好きだね〜」と常に思わせてくれるので、「イヤ」と言われても幼いが故の手違いや勘違いだろうと思えます。

なんというか、ひとつの言葉の意味が広いんですよね。
まだ使える語彙が少ないので。

こう、体に外から不快感があれば全部「痛い」になりますしね。
こっちは少し慌てちゃうんですが、どこにも傷なんてないし、赤くもなってないし、状況から見ても「痛く」はない。
親の動きを止めるためにわざと「痛い」と言うこともある。

もうすぐ2歳になる娘ですが、言葉の使い方は面白いです。
知っている言葉で一生懸命に伝えてこようとする姿は可愛いですし、適当な言葉が見つからない時に「あ」と手の動きなんかで伝えてこようとするズボラな姿もかわいい。

ひとえに可愛いでいろんなことを許されている娘ですが、まだ成長途中のため色々失敗をしてしまいますから、可愛くないと生き残れないのです。

椅子に座って振り向き様に肘がテーブルの上にあるコップに当たって牛乳をぶちまけるとか日常茶飯事です。
「こぼしちゃったね〜」と言いながら、一緒に床を拭きます。
なんなら娘はママの横にいるだけで拭かない時もあります。
でも、思うところはあるのかこぼれた牛乳を見つめていたりはします。

可愛いは正義とはよく言ったものですね。
「嫌」「嫌い」なんて言葉は悪戯やからかいでも許してはならないでしょう。
でも、その倫理観はまだ娘にはない。
それがわかっているからこそ、「イヤ」も「嫌い」も本心じゃないでしょ?と思える。

本当はママのこと、パパのこと、大好きでしょう?
ほら、追いかけてってまた逃げてる。
しばらく追いかけたら満足して大人しくオムツを履かせてくれた。

本当に、まだ分かりやすくて可愛いものです。
眠たすぎるとパニックになってしまうのもまだ幼いな〜と思う。

そういえば、子どもの嘘に初めて騙された時はそれはそれはショックを受けると聞きます。
私はどれだけショックを受けるのか今から楽しみです。
どんな嘘をつくんでしょうね。
「ママ嫌い」とかの傷付ける系じゃなければいいんですけど。

まだ話し始めたばかりの娘ですから、言葉の使い方を頻繁に間違えるのは仕方ないことなのです。

もしかしたら「ああ、お手手が汚れちゃったのがイヤだったの?」とか「あ、集中したいんだね。ママあっちに行ってるね」とか言い直してあげられたらいいのかもしれませんね。
いつも終わった後に気づくんですけど。

イヤイヤ期も、娘の成長も続きますが、一喜一憂したりしなかったりしながら、楽しく家族で暮らしていけたらと思います。

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鷹野いづみ
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