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娘のライバルはスマホ

2歳の娘が大のつくほど嫌いだと思われるもの。
それはスマホである。

ひどいときは私の手から奪い取って床に投げつける。

こんなときは、私からの視線が足りていない。
娘はもっと私に見てほしい、注意を向けてほしいと思っている(たぶん)。

だから、スマホを投げられても私は娘を怒れない。
「ママ、スマホばっかり見てたね。面白くなかったね、ごめんね」と言ってぎゅっとする。
すると娘は落ち着いて、私と一緒に遊びに戻ってくれる。

とはいえ、疲れたときほどスマホとは見たくなるもので、保育園を休んだ日には1日中一緒となればスマホに逃げたくなる時間もある。

この案杯が難しい。
スマホは見たいが、娘にさみしい思いをさせたいわけでもない。
でもやっぱりスマホは見たい。

自分がスマホ依存ではないかと思いつつも、何も対策はしていない。

私よりスマホに張り付いている夫がいるからかもしれない。
夫は食事中もスマホから目が離せない。
ちょっとなおしてほしい。
寝室でも暗い中見てるし。
それが目によくないとか、睡眠の質によくないとか、いくらでも出回っているのに。

娘もパパについてはあきらめているのか、私のときと比べると怒る頻度が少ない気がする。

とはいえ、娘はスマホなど見ずに自分に注意を向けていてほしいだろう。
少なくとも、私に見ていてやりたい気持ちはあるのだ。
実行したい。

でも、良いバランスは見当たらない。
悩ましさと罪悪感を抱えながら、今日も娘ととりあえず飛び跳ねる私なのであった。

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鷹野いづみ
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