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たぶん、保育園が嫌なんじゃなくて、家が良いんだと思う。

娘を保育園に連れていくのはけっこう骨が折れる。
玄関まで来たのに、靴を選んでいる最中になぜかリビングに引き返す。
後を追ってみると「一緒に遊ぼ?」なんて可愛く言ってくる。

それをどうにか靴を履かせて家を出ても、なかなか車に乗らない。
乗ってもなかなかチャイルドシートのベルトを締められない。

ようやっと準備が整って車が発進すれば、何気に機嫌良くずっと喋っている。

保育園の駐車場に着くとするっと降りて園の門をくぐれるが、上着と靴と靴下を脱ぐときはずっとべったり私に寄りかかって引っ付いている。
最後にぎゅっとハグをすると気持ちを切り替えられるようで、先生に抱っこを求めにいく。

先生の話を聞いたり、保育園の写真を見たり、お迎えの時の表情を見るに園生活は楽しんでいる様子である。
去年なんて周囲の人が振り向くくらいの大音量でどんぐりころころを散歩中に歌っていたそうだ。

エンジョイしてるよな〜と思う。
じゃあ、何が嫌なのか。

たぶん、保育園のことは嫌いではない。
むしろ好きだと思う。
だって、「サンタさんに何もらったのかみんなにお話ししないと!」と言えば喜び勇んで車に乗る娘である。
先生のこともお友だちのことも好きであろう。

ただ、それ以上にパパとママが好きなのである。
お家で過ごすのがやはり1番なのである。

だから、行ったら楽しいけど行くのはめんどくさいのである。

私から見たら、そんなふうに見える。

「保育園行こう?」と言えば「保育園嫌」と言うが、あれは本当は「お家が良い」なのだと思う。
かけられた言葉に「保育園」があったから、自分も「保育園」を使って答えたら「保育園嫌」になってしまっただけで。

だから「保育園行くか」「やっぱり家が良いな」が胸中に交互に現れる。
だから、玄関まで来るのにまたリビングに戻ってしまう。
だから、庭には出られるのに車には乗れない。

最後の最後、チャイルドシートに座ってしまえばもう家には戻れない。
保育園に行くしかない。

きっと、そんな葛藤がずっとあるのだろう。

私にできることといえば、なるべく早起きして朝ごはんを作り、早く起こして「保育園に行こう」「やっぱり嫌だ」「よし、行こう!」を思う存分できるように時間を確保するくらいである。

「こんな高度な自制を強いているとは」とちょっと自分を責めたくなる時もあるが、ずっと一緒だと私が倒れてしまう気がするのでここは協力を求めよう。

どうしても行きたくない日はお休みできるように、私も体力を回復させられる規則正しい生活を送らないとだね。

今日も保育園で頑張ってくれてありがとう。

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鷹野いづみ
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