【自宅スキーTr10】前傾姿勢(ポジション)維持に向けたトレーニング
前回の記事で、オフトレ(陸トレ)のコンセプトについてお伝えしました。
今回は、前傾姿勢(ポジション)維持という技術的課題と身体的要素についてです。
姿勢が高い(上体が低くならない)
角付けが浅い
股関節が曲がらない
といったお悩みをよく現場でも耳にします。
そんな方にオススメの記事です。
股関節屈曲角度と角付けの関係
股関節の回旋(内旋・外旋)を直立姿勢と中腰(前傾)姿勢で比較します。
両者を比べると、運動軸の方向の違いにより角付け角度が変わっていることが分かるかと思います。
中腰姿勢の方が股関節を回旋したときの角付け角度を深く出来ます。
中腰(前傾)姿勢になるのに重要なことは、股関節の屈曲です。
どの様に中腰(前傾)姿勢をとるかによってもパフォーマンスは大きく変わってきます。
この適切な中腰(前傾)姿勢をパワーポジションと私は呼んでいます。
前傾姿勢(パワーポジション)維持に必要な身体的要素
前傾姿勢(パワーポジション)に必要な身体的要素とは何でしょうか?
コンディショニングの側面から考えると、以下の2つが挙がります。
股関節、足関節、胸椎の可動性
コアの安定性とバックライン(体幹と臀筋群の協調性)
が前傾姿勢の維持には必要不可欠です。
特に股関節が適切に曲げられる関節の可動性と運動イメージが非常に大切です。
股関節がうまく曲がらないと、後傾ポジションや踵が地面につかない前よりのポジションになってしまいます。
股関節可動性を妨げる要因
ハムストリングや大腿筋膜張筋の柔軟性の低下
股関節屈筋の機能低下
股関節後方組織の柔軟性の低下
骨盤の不安定
などが挙がります。
コアの安定性とバックライン(体幹と臀筋群の協調性)
臀筋やハムストリングスといった下肢後面についている筋群を縮め(求心性収縮)ながら前傾(中腰)姿勢になると、後方重心でのスキー操作になり、
外力を受け止めづらくなります。
また不適切なパワーポジションは怪我の原因になると言われています。
その為にも、体幹と下肢を連動させるトレーニングが必要です。コアの安定やバックラインについて意識して取り組むことが滑走姿勢の改善にも繋がります。
まとめ
今回は、技術課題の前傾姿勢に必要な身体要素についてお伝えしました。
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日々の活動で考え、感じたことを共有します!! 大学や高校の部活動にてフィジカルコーチ(トレーナー)として活動しています。都内のジムでパーソナルトレーニングの指導も行ってます。特にスキー選手を指導する機会が多く、私自身も元アルペンレーサーです。