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朽ちゆく庭  伊岡瞬

伊岡瞬の本は昨年初めて出会い、最初読んだ「代償」は印象深い
この本は「悪寒」「不審者」に続く家庭崩壊の物語第三弾、複雑な家族の物語であり、昨年の図書歴を振り返って、前2部作とも後味が悪いとあった、
だが三部作というのに、こだわったわけではないがずいぶん前から予約していた、家族の深い闇を訴えかけているのでしょう。幸せそうに見えるあの家、新しい家に引っ越して、庭に花を植えて未来を夢見る、しかし庭は朽ちてゆく、なぜ?と問いかけているようで。引き込まれる不思議な作家である

作家インタビューから引用させてもらう

世の中に「普通」の家族はないと思うんです。百家族あれば百家族とも違う。平均的な家族像はあると思うんですが、平均は普通とは違いますよね。どんな家族にも外からはうかがい知れない事情があって、壊れてしまう危険性が潜んでいる 

https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/kuchiyukuniwa/



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