読書感想文:資本主義はなぜ自壊したのか/中谷巌
資本主義はなぜ自壊したのか
何故うちにあるんだ(2010年の話)。
いや多分、リーマンショックもあったし私が買ったんだろう。
小泉政権時代に政策擁護していた方の本だ。
人間というのは、今進行中の案件や事案が間違っていると明確に気付いても、前言を翻すのは、例え論拠を示されて指摘されても難しいものだと思うし、実行に移せる人はなお少ないと思うが、自分の推進した形になった資本主義の自説の反省を述べているところは、一応たいしたものだと思った。
まあ、ただ、反省したところで潮流というものは逆戻りできず、民営化という名の個人所有化(Privatizationが原語なのでイメージとしては間違っていないと思う)は止まらないだろうし、非正規雇用は増え続けるだろう。
時代の潮流に逆行することはできず、覆水盆に返らずではあるのだが、それでも我々が公共のために守るべき良識と規範は捨てるべきではない。
現在(2010年当時)の民主党政権には何も期待できないだろう。ただ私は民主党も当選初期から支持してはいないのだが、逆にみんなが何を見て何を確認して何の主張を聞いてあの党を支持したのかいまだに分からない。
できれば個別の政治論は避けたいけれど、みんな、言いたいことがあるならもっときちんと情報を咀嚼すべき。
(2010/10 このころ民主党政権だった。2009〜2013までの期間だったが、今振り返ってもまともな政策期間だった記憶はない。)
いいなと思ったら応援しよう!
もしサポートをして頂けたら、とても嬉しいですし、そのサポートは他のクリエイターにも循環させたいと思っています。