エピソード
ビジネスにおいてメールなど文章でやり取りすることは多い。その中で、いつも”感じのいいメールを書く人”がいる。読む人を不快にさせない、すらすらと読める、前向きに協力したくなるような文章である。それらの人の文章を観察している中で見えてきた「絶対に使われない接続詞」があった。逆接の「が」である。
文章が伝わりにくくなる2つの「が」
1.意味のない「が」
以下のメールを見てほしい。
読んでいて、2回ほど肩透かしを食らうような感覚を受ける。意味のない「が」が入っているためである。以下のように書き換えるとどうだろうか?
最初の文章に比べて圧倒的に読みやすく、すっと入ってくる。意味のない「が」を「。」に変えただけである。
こんな文章書く人いないだろう、と思われるかもしれない。ただ実際のところこの意味のない「が」を入れる人は結構多い。
2.逆接になっていない「が」
また、以下の文章を見てほしい。
最初の文章で「が」が出てくるので、何か悪いことがあったのか?と思って後続を読むと、むしろさらに良い状況となっている。伝わりにくくさせる典型的な構文だと思う。以下のように書き換えるとどうだろうか?
逆接になっていない「が」を外し「。」に変え、「しかも」という順接の接続詞に変えただけである。わかりやすい。
もしくは
のように、もし「が」を入れたなら後続は逆の意味が来るべきと思う。
そんなことを考えていたら、以前読んだ『短いは正義――「60字1メッセージ」で結果が出る文章術』(田口 まこ著)に、以下の興味深いことが書かれていたことを思い出した。
参考になった書籍
まとめ