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実際にWebサービスを作って、収益化するまでの時間と、ユーザー課金が発生するまでにやってきたこと。

初めてnoteに投稿します。
私は、Webサービスを運営する会社のスタートアップに誘われ、個人向けから法人向けまで様々なWebサービスの開発と運営に携わりました。

個人向けのWebサービスは、10サービス以上は作ったと記憶しています。

とはいっても、数を作っただけで、最初に半年くらいかけて作ったコミュニケーションサービスはユーザーが全然集まらず1年くらいで閉鎖。その他のサービスもほぼ運用出来ずに、2年くらい放置したのちに閉鎖。

ことごとく失敗してきました。数多く作ることで、Webサービスそのものへの愛情とかこだわりより、とにかく作って出すということの方に頭が向かってしまっていました。失敗の理由として思い当たるのは、とにかくリリースばかりして、その後の運用をきちんと出来なかった、という点がかなり大きいです。

そんな中で、唯一ユーザー課金と広告で、収益が発生するWebサービスができました。そのサービスは、現在も運営しており、ほとんど運営には時間をかけず、少額ではありますが、収益が毎月安定して発生しています。

収益が発生しているとはいえ、決して会社として食べていけるようなものではありません。(個人であれば生活していけるレベルです。)

Webサービスで食ってます!とは言えませんが、Webサービスを作って、収益が発生するまでの経験だけは積むことができたと自負しています。

その経験を元に、会社としてWebサービスを作り、運営していく中で収益が発生するまでにかかった時間や、ユーザーが集まるまでの経緯などについてまとめてみました。

Webサービスをヒットさせるには?みたいなことは書いていませんが、少人数で会社を立ち上げてWebサービスを運営することの、ある実例として読んでいただけると幸いです。

Webサービスで課金が発生するまでにかかった時間は約4年。

まず、どんなWebサービスか、簡単にいうと趣味などを通じて実際にリアルな友達を作れるマッチングサービスです。出会い系サイトと言われればそれまでなサービスです。(お金もないので、さくらは使ってないですよ。)

現在のユーザー数は3万人程度です。
課金方法としてはPayPalのみで、課金をすると無料ユーザーが使えない機能を使えるようになり、より好みのユーザーと接触する機会が増えるような仕組みになっています。

2010年にこのWebサービスをリリースして、ユーザー課金が安定して発生するようになるまでに、約4年かかったと記憶しています。

作った時は、自分ひとりで企画立案、ワイヤーフレームとプログラミング、デザイナーひとりでデザインとコーディングをお願いする、二人体制で作りました。
制作に携わる人数が少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、10名未満の小さな会社だと、大体2~3名くらいのチームで作るようでないと、会社が回りません。

私は社長ではありませんが、会社の経営自体はほぼすべて一任されているので、自分が作りたいと思ったWebサービスを、社内のデザイナーを使って自由に作れる、という非常に恵まれた環境でした。

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