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【就活】「大人になる」って???

「大人になる」ってどういうことなのだろうか。大人になるってどういうことなのか。


先日受けた最終面接で、「この機会がもちこさんにとって、ある意味大人になる機会になったら嬉しいなと思う。」と言われた。うん、もちろん理解できる、その人も誠意を持って本心でそう言ってくれているのがわかったから。
この時の「大人になる」というのは「社会問題を解決したいという理想は持ってていいけれど、ビジネスをするときはビジネスの感覚をしっかり持って切り替えてやっていくことが必要だ」ということだった。ある意味、自分の夢や理想みたいなものは一旦置いておいて、感情的な部分は一定妥協する。そうしないとビジネスの世界での成長は難しいよ、ということだった。

この言葉を言ってくれた人は、年齢的には4つ上、同じ大学の卒業生の女性だった。見た目だけ見るとちょっとギャルっぽいけど、穏やかで賢く、社会のこともよく考えていて、自分の理想も持っている、本当に尊敬できる人だった。就活で言葉を交わした人の中で数少ない「こんな大人になりたい」と思った人の1人だ。

この方が言ってくれた「大人になる」ということは、「ビジネスは理想だけじゃできない」ってことで、それは本当に理解できる。私にとって、社会課題を解決して1人でも多くの人が自分らしい幸せを持って生きれる社会=理想であって、ビジネス=現実、だとすると、私が企業に入って働きたい理由はその「現実」を知りたいからである。(実感を持って知るためにもちろん一生懸命働くつもりだ)だから、目一杯ビジネスの感覚に浸って、よく学び、よく動き、多方面にできるだけの貢献をすることがやるべきことなのは十分理解している。

でも私は、それができるのかがわからなくて不安なのだということが今回改めて分かった。

どうなのだろう。確かに、高校の時も常に社会問題に興味は持っていたし、大学にも幅広く色々な問題を学ぶために来た。でもよく考えると、1、2年の時はサークル二つとバイト、遊び、ネトフリ、キャンプ、旅行、その辺に明け暮れていたし、真剣にこれが私がやりたいことだ!って明確になったことは正直なかった。好奇心は旺盛だったので、授業もいろんなのを取ったり、バイトも何個もやったし、住む場所も2回変えた。でも将来こんな人になりたいと思えたものが見つかったのは、去年の夏だった。2ヶ月弱全く知らない環境に身を置いてインターンし、様々な景色を見て、様々な人に会ったことが私の今の一番の原動力になっている。そう考えると、私がこれがやりたいことかも!って思い始めてまだ一年しか経っていないという事実。それを今ここで、確認した。

持ってから一年も経っていない目標(夢とは言わずあえて目標と言う。本田圭佑から影響受けた笑)、こんなのは働き始めて毎日を暮らしていくのに精一杯になってきたらすぐに忘れてしまう気がする。でも今は本気で叶えたい目標なのだ。この目標は私の人生の中で叶えたいと心の底から思うことだ。それを忘れたり、それが変わったりするのは本当に悔しいし悲しい。そうなってしまう気が50%ぐらいするから、だから私は悩んでいるのだ。
多くの人生の先輩は、「なるようになるんだよ」「目標は変わったっていい」「これから沢山の出会いがある。それを大切にしていけば大丈夫」「流されるように生きていたら今幸せだよ笑」、そう言う。自分が真面目すぎるのかわからないが、流されるように生きていたらなんの達成感もないんじゃないか。しかも、自分の生きている意味である「1人でも多くの人を幸せにする」という目標は徐々に諦めていくんじゃなかろうか。

そんなふうに悩んでしまっているので、まずはできるだけ多くの企業に当たって、全力で就職先を探す。それでも見つからなかったら、今決まっているところで悔しさをバネに全力で結果を出すことにコミットする。もちろん今持っている夢や理想や目標は持ったままだ。3年くらいならそれでいける気がする。

夢とか目標というものは、何歳になったって持ってていいし、この意味で「大人にならなくても」いいんじゃないかと思う。

多分、普段私たちを楽しませてくれている大好きなアーティストやクリエイターの人たちはある意味「大人にならず」にしぶとく生きてきた人たちだ。私は多分100%大人にならずに突き進んでいけるほど強くはないが、40%ぐらいの夢とか理想を語る子供っぽさは持っていたいと思う。あとは、自分が60%大人になったとしても、純度100%で大人にならず突き進む人を「それいいじゃん!」って言える人でありたい。

いつでも「それいいじゃん!」って言ってくれた人がいたことが自分の最大の救いだったからだ。



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