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リモート会議の裏側

◆概要

彼氏とお家デート中、リモート会議をすることになる。小一時間の別行動のはずが、待ちきれなかった彼氏が机の下からいたずらしにきて…会議を続けられるのか、それとも快楽に負けてしまうのか。静かなる攻防が今、始まる。

「ほれ」

「ん、あんがと」

美鈴は麦茶を受け取ると一気に半分ほど飲み干した。

プハッと音が鳴りそうなほどいい飲みっぷりに、麦茶を差し出した彼氏、辰己はケラケラと笑っている。

「美鈴はガンガン飲んでくれるから脱水症状の心配なくて助かるわ〜」

朗らかに笑う彼に目を向けず、美鈴はパソコンを見つめながら口を開いた。

「塩分取らなきゃ水だけ飲んでも脱水症状なるで」

「え!?まじ!?」

辰己は慌ててキッチンへ行くと塩を袋ごと持ってきた。

ドンっ、と塩を前に置けば真面目な顔で口を開いた。

「舐めろ!」

「無茶言うな」

美鈴は袋を丁重にお返しすると背もたれに体重をかけ、窓の外を見上げた。

外は日差しが容赦なく照らしつけ、照り返しも相まって一歩外に出たら燃え尽きてしまいそうだ。

確かにこの中を水筒一本で勝ち抜けと言われても無理な話だが、あいにく美鈴はクーラーの効いた部屋でのびのびさせてもらっている。

朝ごはんもしっかり食べたのだ、倒れる心配はないといえよう。

辰己はしばし塩を勧めてきたが、断り続ければ渋々引き下がった。

「そういや、この後リモート会議だから静かにね」

思い出したように呟けば辰己は大袈裟に振り向く。

仕事のときは前々から伝えてと言われていたため、やってしまったと思った。

「え!?今日休みじゃないの!?」

「休みだけど会議はあるんだよね〜」

会議といっても少しの擦り合わせだけで、せいぜい一時間弱だろう。

休みを消費されたと思うほどのものでもない。

着々と会議に向けて準備をしていると辰己は口を尖らせた。

「今日一日ずっと一緒だと思ってた」

「ごめんて。ずっと一緒ではあるからさ〜」

会議が始まったら帰ってもらうわけではないのだ。

小一時間別々のことをしていればいい。

しかし美鈴にとって苦でなくても辰己にとってはそうでないらしい。

拗ねたように口を尖らせているが、これは仕事だ。

辰己には悪いがここは仕方ないとして飲み込んでもらうしかない。

美鈴は特に気にすることなく会議に向けて準備を再開した。

*****

「はい、やはり次はもう少しインパクトのあるものの方がいいと思うんです」

拗ねた辰己を置いて会議は着々と進んでいく。

画面越しの同僚がこちらの話に耳を傾けており、美鈴もまた自身の意見をプレゼンしていた。

資料をめくりながら美鈴は仕事のことばかりに気を取られていた。

それ故に、彼の行動に目を向けていなかった。

「前回までは、謂わば王道の、ッ!?」

唐突な下半身の接触に肩が跳ねる。

視線を下ろすとデスクの下に悪戯笑顔を見せる辰己がいた。

「美鈴さんどうかしました?」

「え、えぇ。大丈夫です」

画面越しに心配そうな顔をする同僚になんとか笑みを向ける。

辰己の手を払いのけるも再度膝から内腿をなぞられた。

足を閉じて手を挟むも、反対の手でゆったりとショーツに触れられてしまう。

「そ、それで、つまり…王道ものも安定していますが、ときには路線を逸れたものでも、よいかと…」

会議を止めることもできず、辰己の攻撃を躱すこともできない。

資料を取るフリをして机の下に顔を向ける。

楽しそうに口角を上げる彼にやめろと口パクで伝えるがやめる気はないらしい。

画面に向き直ったときにはもうショーツの隙間から秘部へ指を滑り込ませた。

辰己の指先がクリトリスに触れる。

先っぽを撫でるように動かされ、甘く優しい刺激に下腹部が反応する。

指が屈折するたび根本に当たり快楽へと変わる。

会議の内容は一切入ってこず、脳を埋め尽くすのは快楽だけだ。

徐々に中から愛液が垂れる。

ぬるりとした感覚に快楽が煽られ、足が無意識のうちにピクピクと動いてしまう。

昂る体に堪らず呼吸が荒くなり、美鈴は一度深呼吸をした。

「大丈夫ですか?体調が優れないようなら一旦ここまででも…」

画面の向こうから同僚が心配そうに声をかける。

中断したいのは山々だが、それではなんだか辰己に負けた気がしてプライドが許さない。

美鈴は姿勢を正すと、辰己の挑発を受けて立つことにした。

「いえ、大丈夫です。このまま続けます」

「え、ですが…」

「心配してくださりありがとうございます。ですが問題ありませんのでどうか構わず」

仕事を続ける姿勢を見せると、同僚は相変わらず心配そうにしながらも話を続けた。

机の下から不満そうな気配がするが、不満があるのはこちらも同じなのだ。

辰己はクリトリスをいじっていた指の動きを早め美鈴の勝負に乗った。

急な刺激の変化に体がビクッと跳ねるも、咳払いで誤魔化す。

次第にに水音が大きくなり、その分脳を占める快楽が増える。

「グラフは、順調に右肩上がりです…そ、そろそろ賭けに出てもいいかと…ッァ!」

辰己の指が遂に中へと侵入し、浅い部分をゆっくりと擦った。

指の腹でぐりぐりと押される感覚に腰が浮きそうになる。

ありがたいことに、同僚は資料に夢中でこちらの変化に気がついていない。

バレるかもしれない羞恥心と背徳感で頭がおかしくなりそうだ。

指がもう一本追加され刺激が強くなる。

Gスポットを執拗に攻められ、身を捩って逃げようとするもお構いなしに刺激される。

迫り上がる尿意に首を振るも辰己はにっこりと笑うだけで止める様子はない。

美鈴の我慢虚しく、指がズリッと強く擦ったと思えば尿道から潮が思いっきり吹き出た。

潮はショーツを汚し、引き抜いた指に滴るそれを辰己は見せつけるように舐めた。

「…以上が僕の見解です」

同僚が顔を上げ画面越しにこちらを見ている。

会議は一切頭に入ってこず、なんの話をしているのかさっぱりだ。

意識がふわふわする中、どうにか資料に視線を戻すも、やはりなんのことを言っているのかわからない。

返答に困っていると同僚がパタリと資料を置くのが見えた。

「やっぱり今日の美鈴さんおかしいですよ。最近夏バテも流行ってるらしいですし、今日はここまでにしましょう」

「ぁえっ…ですが…」

「必要な共有は大体終わりましたから。細かいところはまた会社で」

同僚は美鈴が何かを言う前に、それじゃ、と言って通話を切った。

画面にはもう同僚の姿はなく、あるのはただ、とろんとした目をした自身を映す映像だけだった。

美鈴は椅子を引き、いたずらをした張本人に文句を言おうと口を開く。

「たつみぃ…」

しかし口から出たのは甘ったるい声だった。

辰己は満足そうに微笑むと机の下から這い出てくる。

肘掛けに手を置きながら慣れた手つきでショーツを脱がす。

美鈴はそれすらもどかしくて、自身の足を掴み大きく広げた。

露わになった秘部はすでに愛液で汚れており、美鈴の大胆な行動に始めは驚いた様子を見せたものの辰己はすぐさま自身の竿を取り出した。

肘置きに足を引っ掛け、辰己に向かって両手を広げた。

それに応えるよう美鈴を抱きしめ竿を秘部に押し当てた。

待ちに待った挿入に嬉しさのあまり体が震える。

辰己は一度強く抱きしめると大きくピストンを繰り返した。

「あっ!あっ!激しっ、ぁああああ!」

「んっ…焦らされてたのは、美鈴だけじゃないんだよ?」

「ひっ、あっ!」

叩き込まれる快楽が全身を駆け巡る。

椅子の軋む音をかき消すかのように美鈴の嬌声が響く。

先ほどまで我慢していたこともあり、弾けたように快楽を受け入れる。

奥を突かれるたび意識が飛びそうだ。

容赦なく打ち付けられ快楽の限界が近づく。

「辰己ッ!たつ、ぁぁあ!い、く!いくいくいくいく!」

美鈴は腰が浮きそうなほど大きく背を仰け反らせると深く果てたのだった。

チカチカする視界と纏まらない思考に酔いしれる。

胸を占める多幸感に美鈴はゆっくり呼吸を繰り返した。

*****

「満足してるところ悪いんだけど」

「んぁぇ?」

「俺まだイってないんだよね」

「えっ、ちょ、まだ休憩…っあぁあああ!」

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