見出し画像

【車中泊旅2024夏7/2~】9/5 Day66:清水魚市場の絶品「塩麹漬け鯖の干物」

沼津の魚市場周辺を訪ねたのは10日前。干物の種類の多さ、そして買った干物の美味しさに、静岡県干物大国の底力を感じました。そして今日は次なる人気市場のある清水にやってきました。

清水港は冷凍マグロの水揚げ日本一だという事で、本日の狙いはマグロです。さてさて、こんな思いを心に秘めて訪れた市場、どんなんだったかご報告していきます。


〇食べて帰るか、買って帰るか

河岸の市は二つの建物があります。

一つはまぐろ館と呼ばれる2階建てのレストラン街。全てのお店がマグロ料理を中心にシーフードを出しているお店です。指定の丼に「もういいです」と断るまでマグロを乗せてくれるサービスや、舟盛りの板からマグロがこぼれ出すように盛り付けてくれるお店とか、巨大握り寿司とか、そりゃもうインスタ映えするっていうんですか、そういうビジュアルがいいお店がたくさんあります。

もう一つはいちば館。レストランも数軒ありますが、ほとんどはお魚屋さんです。鮮魚店、干物店、加工品店など色々ありますが、握り寿司の詰め合わせ、ちらし寿司、魚のお惣菜を置いていて、中には店の片隅にテーブルと椅子があってイートインコーナーでその場で食べさせてくれるお店もありました。

まぐろ館といちば館の間にはテーブルと椅子が置いてある場所があって、そこで5-6人のアメリカ人チームが一つの寿司詰めをシェアして食べていました。あまり生ものに馴染みのない外国人にとっては、こういう試食的な方法もいいのかもしれませんね。アメリカ人を観察していたら、その中の一人の男性が「あっちのまぐろ館で買ってきたんだよ。本当はSASHIMIを買おうと思ったんだけど、SUSHIがあったから食べてるんだ。めちゃっくちゃ旨いぜ!この魚はTUNAなんだよ!」と親切に教えてくれました。

私、一体、何人だと思われたのだろうか?とちょっと面白かったです。

我々はまぐろ館で観光気分でハイテンションで食べるよりも、がっつりとコスパ重視で食べたいので、悩むことなくいちば館で買って帰る派。ということで、まぐろ館は冷やかし程度で引き上げて、本気モードでいちば館を巡ってきました。

〇現物見せられたら心が揺らいでイートイン

さーて、何を買おうか?と全てのお店をざーっと見て回った結果。とりあえずイートインでちょっと食べてみよう!そうなんです。物色していたらお惣菜がどうにも美味しそうで、お腹が空いてきてしまったんです。

ということで、まずはマグロのハラモの照り焼き。 ハラモは大トロの横に位置しており、魚体の中でも一番脂がのっている部位だそうです。醤油であまじょっぱく煮付けたハラモは、パサつくことなくジューシーでとてもコクのある味わいでした。ご飯か日本酒が欲しくなる味ですね。ここのお店には他にも本マグロのカマ焼、マグロのテール煮つけなど、魅力的なお惣菜が並んでいました。

次に着目したのは貝を多く扱っているお店。数種類の生ガキをその場で開けて食べる事ができるお店です。実は私、5年前の2019年に仕事で清水に数日滞在していまして、その時にもこのお店で生ガキを食べていましたね。写真で確認しました。今回私たちが食べたのは、北海道の昆布森と書かれていました。昆布の森?調べたら釧路の東に「昆布森」という地名があるんですね。さすが北海道です。

300円でもそこそこの大きさがある牡蠣でした。一口食べるととてもミルキーかつ濃厚な味わい。身はだれていなくてプリプリと締まった感じがしました。生ガキがあまり得意でない夫は「舌がしびれる感じがする」と言って敬遠気味。私は牡蠣の濃い味が好きなので大満足でした。特徴が際立っているから人による牡蠣でしたね。

〇いよいよ購入

マグロは種類と産地が明記されています。本マグロ、インドマグロ、キハダマグロなどが世界中から清水港に集まってきている事がわかり、あらためで凄いなぁと思いました。

本マグロ(冷凍)の柵は小さくとも300gくらいあって2000円くらい。あるお店で既に刺身にスライスされた170gパックが1000円であって、色もよさそうでしたので買いました。

清水港でも干物が多く出ていました。明治40年創業というお店があって、塩麹漬けの鯖の干物(800円)と普通のアジの干物(400円)を買いました。どちらも超ビッグサイズの割にはお値段がが控え目。ここに来て買う価値のある商品を変えて満足です。

〇では実食

今日の停車値は三保松原公園の駐車場。背後が松林、緑の土手の向こうは太平洋というロケーションです。

まずは本マグロのお刺身から頂きました。キハダマグロと比べるとやはり本マグロは味が濃い。本マグロの味ですね。ただし、やはり生マグロと比べると解凍物の水っぽさは免れません。解凍本マグロと生キハダマグロのどちらかと聞かれたら、生キハダマグロを選ぶというのが本日の結論でした。次回、焼津でインドマグロを買う予定。こちらも解凍となるのですが、果たして味わいはどうなのか?次回の検証課題です。

お次は干物。

先日、車の中で干物を焼いたら翌日から数日間、車の中が臭いで大変な事になりました。修復するのにファブリーズ一本、使っちゃいました。

という事で、今回は車の外のテーブルの上にコンロを設置して焼きました。コンロのゴドクには風よけの器具を履かせているので、風が吹いてきても火がびくともしないのが良かったですね。

挟むタイプの魚焼き網を広げて面積を2倍にして、その上にフライパン用アルミホイルを巻いたガラスシート乗せ、油を塗って魚の身を下にして置き、火をつけて焼きました。前回は油が少なくてホイルに魚の身が張り付いてしまったので、今回はやや多めにして。だんだん慣れてきましたねー。

魚からの油がホイルとガラスシートで阻まれて下に落ちないので、派手に煙が上がることもなく粛々と焼けるので、この方法はとてもいいです。

さて、まずはアジ。間違いない定番の美味しさです。アジだけでご飯一杯がなくなります。

そして老舗干物店の懇親の作品「塩麹漬け鯖の干物」。これがもう素晴らしすぎてご飯が足りなくなるかと思いました。大きな鯖はふっくらとした厚い身。染み出る脂が塩麹の旨味をまとって口いっぱいに広がります。脳が痺れるくらいに美味しかったです。こちらのお店、ネット通販でこの鯖を売っているのですが、ネットですと2枚組3500円になります。現地で1枚800円。これはもう、清水に来たら絶対買うべきリストと言えます。

ということで、本日の観光は「清水魚市場 河岸の市」のみでしたが、夜買ってきた魚を堪能したので、一日中観光を楽しんだという記憶になりました。めでたし、めでたし。次の勝負は焼津で!

いいなと思ったら応援しよう!