#56「コンサル一年目が学ぶこと」について

お疲れ様です。
ぜひ週末のひとときの参考にしてみてください。

社会人1年目の方でもそうでない方でも、本書を読んでいただくと仕事をするうえで抑えておくべきポイントが整理され、さらに今までの経験値が言葉にされることで、スキルにさらなる磨きがかかるはずです。

■結論から話す技法

「物事は順番に話す」「起承転結で話す」と、学校で習った方も多いと思います。しかし、ビジネスの世界では、メール、上司(先輩)への連絡に至るまで、「結論から話す」ように徹底されます。

なぜかというと結論から話したほうが、物事がシンプルで明確になり、短い時間で相手に必要なことを伝えられるからです。

結論から話す技法としては、「PREP法」というものがあります。PはPoint(結論)、RはReason(理由づけ)、EはExample(具体例)、2つ目のPはPointの繰り返しを意味します。

普段からPREPの型を思い浮かべて、頭の中で整理してみることは非常におすすめです。そして結論から話しましょう。片側で、「質問に対して取り繕うように答えなくていい。5分考えてからでいいので、頭を整理して答えなさい」と上司から指導を受けた人も少なくないと思います。
言葉に詰まる質問を受けたときは、「1、2分考える時間をください」と言ってから、黙って考える。「頭を整理し、結論から話す」ことを徹底するのもいいかもしれません。

また、「トーク・ストレート」という標語もあります。「端的・完結・直に話す」という意味ですが、変な駆け引きをせず、言い訳をせず、言われたことにきちんと答えることがなにより重要です。

「あの資料はできた?」と質問されたとき、資料が未完成だったら、どう答えますか?
大前提、そういう質問を受けるときは、往々にして作業が遅れているものなので、ついつい言い訳から入ってしいがちです。(筆者もそれが多い時期がありましたw)
しかし、今は(昔より)素直に「まだできていません」と答えています。叱られるかもしれないが、それも承知で答えています。というのも、上司や先輩が知りたいのは「完成したのか、していないのか」という事実だと気づけたからです。未完成なら、きっとその原因を知りたいはずですよね。

相手の質問に対してストレートに答えれば、自然にコミュニケーションが取れるし、問題の所在も明らかになります。そうすれば相手としても、その先の「なぜ?」や「どうして?」を聞きやすいはずです。

■「はじめに仮設ありき」  

ビジネスマンの思考法のなかで、もっとも重要なもののひとつが「仮説思考」です。たとえ1年目でも、「仮説はできたのか?」と、仮設思考で物事を考えることが求められます。

一般的に「結論を出す」うえでは、膨大な調査をこなして、さまざまな角度から検証しなければらない(起業する場合など)。ですが、このやり方だと、非常に時間がかかってしまいます。そこで、こうした状況を打開するのが「まずは仮設ありき」という考え方です。

仮説思考では最初に、いま予想できる範囲でストーリーラインを描きます。これは間違っても大丈夫です。「もしかしたら、こうではないのか?」と大胆に仮説を立て、その仮説に沿ったストーリーを考えます。※因みに筆者はこれが大の苦手

設定した仮説に沿って、それを検証すべくリサーチを行います。もし仮説が正しいのであれば、性格なデータを用いて、顧客に示すものを作る。もし違っていたら、そのデータから読み取れる新しい仮説を立て直す。

このようにして、仮設→検証→フィードバックというサイクルを高速で回すことで、本質を効率よく見定められるようになります。

画像1

■最後に

仕事のプロとして生き抜くためには、他人との差別化が必要です。ですが、ノウハウ化されていたり、座学で学べたりするようなスキルを身に付けても、自身を差別化することはできないです。

茶の湯や武道の世界では、伝統的な師弟関係を捉えた「守破離」という言葉があります。「守」とは、師匠の一挙一動をまねることです。息遣いから、何から何までまねてみます。

これは仕事にも通じていて、1年目は「守」、つまり師匠の一挙一動を徹底的にまねる。例えば上司や先輩のしゃべり方、メールの書き方、言葉遣いなど、全てをまねます。そのように徹底してまねることで、言語化できない部分を体得する。若い頃は「どのような仕事をするのか」も大事ですが、それよりも、「誰と仕事をするのか」の方が大事かもしれません。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?