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#54【竜巻の話】

竜巻に吹き飛ばされないように

突然ですが、実行を邪魔する本当の敵は、日常業務である。これを「竜巻」と呼ばれていることはビジネスの世界では有名な話です。

一方で、日々の業務を回し続けるには、とてつもないエネルギーが必要です。せっかくパーパス(目的)があっても、そのせいで新しいことを実行できないことも多いのが世の常です。
※因みにパーパスに関しては、過去に投稿させて頂きました#17【パーパス(purpose)とは】にも記載していますので、ぜひ確認してみてください。(大したことは書いていないですがw)

話を戻しますが、ここで言う竜巻は急を要する仕事が殆どです。毎日四六時中のしかかってくるものでもあります。日常業務をこなす片側で、なりたい姿や、前進するために設定する目標は重要ですが、緊急の仕事と重要な仕事が衝突すれば、毎回必ず緊急のほうを選択してしまい、この目標がどこかにいってしまうのが一般的です。この構図に気付いてる方が殆どだと思いますが、実は新しいことを実行しようとする場合には、必ずと言っていいほどいたるところで繰り広げられるのが、緊急と重要の戦いです。

では、竜巻にもめげずに、やりたいことや決めたことを実行するにはどうすればいいか?
目標と別の方角に連れていこうとする竜巻の強い力に抗うだけでは足りません。「ここのやり方はこうなのだ」という慣性の力も乗り越えなくてはいけないのです。もちろん、竜巻だけを悪者扱いしているわけではなく、それどころか竜巻は組織を生かすものであり、無視するわけにはいかないものだとも私は捉えています。緊急の仕事をないがしろにしたら、それはそれでよくないことです。
言い換えれば、竜巻の中だけで仕事をしていたら、前進はできません。吹き荒れる風の中で直立姿勢をとるだけでも大変ですし…
なので重要なのは、緊急の仕事という竜巻の中で最も重要な目標をどのように実行するか、です。

7つの習慣と実行の4つの規律

結論から言えば、実行のための「4つの規律」が必要と言われています。(規律という言葉を使うと時代遅れと呼ばれるかもしれませんが…)
ただ、ビジネスマンはフィジカル、マインド、スキルから成り、それらを統合する規律がなければ幹を支えることができないと仮定すれば、それはアスリートが体幹(フィジカル)を鍛えることに似ているとも言えます。どんなにスキルがあり強いマインドを持っていても、体幹がしっかりしていなければ、結果を出すことはできないということです。
※キックオフや社内イベントで表彰されているような方々はこのあたりが長けている印象です

しかし、個人だけではなく組織全体のものにしなければ竜巻に抗うことは難しいかもしれないとも、ここでは書かせてください。というのも根がしっかりしていても、規律のない組織の体幹は竜巻に抗うことができず、実行に結びつかない可能性が高くなるからです。
つまり、日常業務という竜巻に抗い実行するには、根であるビジネス・パーソンだけではなく、組織の体幹にも組み込む必要がありそうというわけです。

「7つの習慣」はビジネス・パーソンのマインドに働きかけて組織の根となり最も重要な目標の実行を促します。

完訳7つの習慣 人格主義の回復

■7つの習慣
・第1の習慣
主体的である
・第2の習慣
終わりを思い描くことから始める
・第3の習慣
最優先事項を優先する
・第4の習慣
Win-Winを考える
・第5の習慣
まず理解に徹し、そして理解される
・第6の習慣
シナジーを作り出す
・第7の習慣
刀を研ぐ

■4つの規律
・第1の規律
最重要目標にフォーカスする
・第2の規律
先行指標に基づいて行動する
・第3の規律
行動を促す、スコアボードをつける
・第4の規律
アカウンタビリティ(説明責任)のリズムを生み出す

参考


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