【論文は単純作業の積み重ね】 感想:『なぜあなたは論文が書けないのか? 』 佐藤 雅昭
まとめ
私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
論文を書く作業は、結局は単純作業の積み重ね。
言いたいことに向けて論理的に文章を組み立てることだ。
ということです。
本を読んだ動機
この本は、私が論文を書くための本を書こうとしたときに参考文献とした本です。もともとは前職での勤務中に研究費で購入した本です。今回改めて本を読み直してみました。本の構成のヒントを得るのが狙いです。
感想
論文の書き方に関するノウハウをまとめた本なので、感想が書きにくい部分があります。私が好きだった文章は次の部分です。
あぁーすごいわかります。「論文を書こう!」と思うと、身構えてしまって、何をすべきか見えなくなるんですよね。論理的な文章を組み立てるところは頭を使いますが、意外にも論文作成全体からみると、頭を使う分量は大きくはありません。本書は英語での執筆を勧めていたと思いますが、今は日本語で書けますから、頭を使う量はさらに少なくなりました。あとは定型分の文章をつけたり、図や表を綺麗にしたり、文章のフォーマットを直したり、参考文献を整理したり、という細々とした作業の積み重ねです。論文を書くかどうか、はこの細々とした作業が苦にならないかどうか、の差だけじゃないかなーと個人的には思います。
この本は非常に詳細に論文の書き方が解説されています。「なぜあなたは論文が書けないのか?」、それは書き方を知らないからです。あるいは敵の強さを見誤っているからです。論文を書くハードルは必ずしも高くなく、小さい作業の積み重ねでしかありません。それを丁寧に示している良書だと思いました。
おわりに
論文の書き方本ってたくさんあるんですよね。他の本も読んでみたくなりますが、Kindle Unlimited対応の本は少ないです。そして図書館にも置いてない。本の価格はちょい高め。もうちょっと気軽に読める本があってもいいんですけどね。
ん?だんだん自分の本の宣伝に近づいてきた感じがします。なので今日はこれで失礼しますね。と言いつつも、あーだめだ、リンクを貼る手が止められない。。
読んで頂き誠にありがとうございました。
髙草木
基本情報
リンク:なぜあなたは論文が書けないのか?
入手場所:購入
読み始めた日:2024年7月5日
備考:読書ノート12冊目開始