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【インデックス最適なのでは?】 感想:『インデックス投資は勝者のゲーム』 ジョン・C・ボーグル

まとめ

私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
コストを抑えたインデックスファンドへの長期投資によって資産を作ろう
ということです。

本を読んだ動機

 こちらも有名な本です。推薦図書としてよく挙げられています。別々の時期に図書館で予約していましたが、偶然同じようなタイミングで本が届きました。こちらもインデックス投資を推奨する本です。どんな根拠があるのでしょうか。

感想

 著者が言いたいことは次の文章だと思います。

インデックス運用を中心とする戦略はこれまでに開発された最高の戦略ではないかもしれないが、これよりもひどい投資戦略は数かぎりなく存在する。

インデックス投資は勝者のゲーム

結局はそういうことなのでしょうね。もちろん上手く運用すれば、市場平均に勝つことも可能は可能です。しかし、ここで述べられているように、インデックス投資よりもひどり投資戦略が限りなく存在するならば、優秀な投資戦略を有する商品を探し当てるのは困難です。個人的には、そんな能力があるならば、個別株取引を自分の力でやるほうがいいと思っています。自分でやる株式売買は手数料もかかりませんからね。
 しかし個別株は大変なので、私はどうしても楽したい。人にお願いして運用してもらいたい。でも手数料は払いたくない。そんな贅沢な悩みを解決するのがインデックス運用なのだと思います。

 とはいえ、数多あるアクティブファンドの中にはきっと優れたものもあるはず!探し当てたい!と思ってしまうのですが、その儚い望みを打ち砕くようなデータが本書では示されています。
 2006年から2010年までの5年間で上位20%の成績を収めたファンドのうち、次の5年間での成績が上位20%に留まれたファンドはどのくらいあったでしょう?なんとわずか13%だったそうです。上位60-80%のグループに転落したのが27%、最も成績の悪い下位20%に転落したのが25%です。半数以上が下位グループに転落していました。逆に2006-2010年に下位20%だったファンドのうち次の5年で上位20%に入った群も17%います。そのまま下位20%にとどまったのは11%だったそうです。
 上位20%のファンドのうち、そのまま上位に留まる13%を探せばよいわけですよね。でもそれを探し当てる確率は20%×13% なのでわずか2.6%です。あぁ、それは無理な数字ですね。しかも長期投資は10年では終わりません。数十年の単位だったりするわけです。絶対当たりは引けないですよね。。さらにこの結果から、運用がうまくいくかどうかは運次第、そして過去の運用成績は未来には何の役にも立たないということが言えそうです。
 
 ですから、高い手数料を支払ってまでアクティブファンドに投資するのは得策とは言えません。インデックスは手数料も安く簡単です。となると、私のように投資に対する情熱が高くない人間にとっては、きっとインデックス投資が最適なのだと思います。冒頭でも言っているように最高ではないのでしょうけどね。


おわりに

どうしてもインデックス最強!という方向に進みがちです。ですが現状はそれでいいかなーと思っています。

読んで頂き誠にありがとうございました。

髙草木


基本情報

リンク:インデックス投資は勝者のゲーム
入手場所:図書館
読み始めた日:2024年8月2日
備考:読書ノート12冊目



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