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【rを狙え】 感想:『日本人のためのピケティ入門』 池田 信夫
まとめ
私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
r>g、これは資本家の儲けが、私たち労働者の所得の増加よりも大きくなることを意味します。放っておくと格差は拡大するばかり。
私も"r"の恩恵を受けたい!だから投資だ!
ということです。
本を読んだ動機
r>g、投資を考えると目にする機会の多い式です。
これを考案したのがピケティという人物です。
たしか、富は成長よりも先に分配される、的な意味だったはず。
そもそもどういう意味なのだろう、と読むことにしました。
感想
r>gとは、資本収益率「r」が国民所得の成長率「g」よりも高いことを示した不等式です。
フランスの経済学者ピケティは、「21世紀の資本」という本で、このr>gを導いたそうです。この本は英訳で700ページにも及び、しかも大変わかりにくいのだそうです。それを本書ではたった77ページにまとめてくれているので、なんて素敵なことでしょうか。
さて、このr>gの意味ですが、
資本家のもうけが一般国民の所得の伸びより大きく増えるので、格差が拡大する
ということです。
ですから
資本主義では歴史的に所得分配の格差が拡大する傾向があり、それは今後も続くだろう
と述べられています。
ということは、私たち給与所得者はぼんやりしていると、どんどん格差は拡大するばかりです。私も"r"を取りたい。とはいってもいきなり資本家になれるわけではありませんよね。ですから、資本家的な要素を取り入れる目的で、資産運用をするのです。もちろん給与所得の伸び"g"も大切な要素ですから、私たち労働者は日々の所得に加えて、資産運用もすることで"r"も"g"も両方とも狙いにいきたいなと思います。
おわりに
r>g。有名な式ですが、とりあえずの理解はこのくらいでよいかと思います。
"r"を狙え!当然"g"も!
読んで頂き誠にありがとうございました。
髙草木
基本情報
リンク:日本人のためのピケティ入門
入手場所:図書館
読み始めた日:2024年6月11日
備考:読書ノート11冊目