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私の投資の基本方針について -株式投資の損失や投資関連書籍50冊読了後のいま思うこと-

これまでに50冊のお金や投資関連の書籍を読んできました。
読んだ数としては誇れるものでは決してありませんが、当初の目標を達成し、自分なりの方向性が定まってきたので、今回の記事では私自身の投資の考え方を整理し記録することにしました。
今回はこれまでで一番長い記事です。



結論

インデックスファンドへの投資信託を主体とした投資を行う。
個別株式投資は原則行わない。
現金の一部はIPO資金とする。

いろいろやってきたのに結局それかよ、という感じですね笑
多くの本でインデックス投信がいいですよ、と指摘されていますよね。最終的にはここに戻ってくるのですが、さまざまな投資関連書籍を読んだり、自分でも個別株式投資をやってみた結論なので不満は何もありません。

この結論に至る経緯

前提となること

1.リスクをとる必要がないこと
ライフプランシミュレーション上で計算した収支予測には大きな問題がなく、過大なリスクを取る必要がないことを認識しました。そして仮に大きな資産を作ったとしても、今の生活とそれほど大きな変化もなさそうです。そのため、比較的安定した資産運用が今後の課題であると気づきました。

2.情熱が足りないこと 
これが最大の問題点です。個別株式投資を実際にやってみて、株価が上がったり下がったりは面白かったですし、株式投資の勉強も知らないことだらけで興味深かったのですが、株式投資自体にそこまで高い情熱を傾けられませんでした。


個別株式投資について感じたこと

1.銘柄選定の大変さ
新高値でのスクリーニング方法は比較的負担が少ないのですが、その後の各銘柄の企業分析の過程まで含めるとそれなりの時間を要します。本業がある中で徐々に負担になっていきました。

2.売買タイミングの見極めの困難さ
過去のチャートを見ながら考えると、とても簡単そうに見えますが、当然未来は予測できません。まさに星占い。なかなか辛いものがありました。購入、売却、損切りと考えることは多いのですが、考えの及ばない世界のような気がしました。

3.株価に容易に踊らされてしまう心理的な弱さ
一度買うと、とにかく株価が気になってしまいます。株価を見るなと言われても気になってしまうのです。下がると不安も大きくなります。株価を見る機会はだんだん減ってはいきましたが、徐々に心理的な負担を覚えるようになりました。

4.利益を得るための労力
株式市場からは莫大な利益を得られる可能性がありますが、そのためには多大な労力が必要です。決して高くない情熱では、そのためのコストを割くことができませんでした。

5.損失
当然のように損失が生じます。そしてそれは自分だけではなく、多くの投資家が経験しています。プロである機関投資家でさえ、市場平均に勝てないケースが多いのです。それはそのはずで、そうした機関投資家が市場平均を形成するので、それに安定的に勝つのは難しいですよね。となると情熱のない人は市場平均に乗っかる方法が良いのでは?

ということで、株式投資は原則行いません。
ただし、私が個人的に応援したい企業があればその限りではありません


インデックスファンドの投資信託へ

これまでもインデックスファンドの投資信託をしてきましたが、上記の理由から、やはりこの方法が私には適切に感じました。それは・・

1.お手軽であること
一度積立の設定をしてしまえば、毎月勝手に購入してくれます。また、利益も設定しておけば勝手に再投資してくれます。こんなに楽な方法があってよいのでしょうか!

2.銘柄選定にそれほど悩まなくて良いこと
ここでは具体的なファンドの明言を避けますが、有名な商品がありますよね。アレとかソレとか。投資信託の商品はそれこそ無数にありますが、そういうところから選べば無難ですので、個別株のようにあれこれ頭を悩ませる手間が大きく削減されます。

となれば最も大切にしている本業を最優先しつつ、許容範囲内のリスクで資産形成に役立つなら、利用しない手はないと改めて認識しました。
一方で、インデックスファンドのリスクを指摘している書籍もありましたので、少しアクティブファンドも積み立てることにしました。

現金について

生活防衛資金を確保したうえで、残った現金をどう扱うかは課題でした。すべて投資信託に回すことも考えましたが、そこまで勇気が出なかったので手元にとっておくことにしました。しかしそのまま眠らせておくのもな、ということで次のことを検討しました。

1.株が暴落したとき用にとっておく
おそらくこの先も株価の暴落が起きるはずですから、その安くなったときに購入するための資金として手元に置いておくことを考えました。
バリュー株的な考え方ですね。しかし株価が下がっている中での逆張り投資は勇気のいる作業です。そうした状況下で個別株を選定するのは大変ですから、その場合はTOPIXなどに連動するETFかと漠然と考えています。ETFの勉強は今後の課題です。
とはいっても暴落時まで現金を持ち続けていても仕方がないからなあ、と思うのです。ならば流動性の高い安全資産に振り分けるのはどうか?

と考えたので、

2.債券
安定的に運用するなら債券です。
債券は株式と逆の動き方をするので、リスク低減に有用です。為替が絡むとまた訳がわからなくなるので(というか外国債は一般的にリスク資産ですし)、国債を考慮しましたが10年国債でも利回りは0.5-0.7%程度です。預金と比較すると勿論高いのですが、なんだか物足りない感じです。
また、少しずつ金利が上昇する流れになりそうで、必要時に債券を換金しようとすると、金利上昇による債券価格の低下も気になるところです。

3.IPO
そこで考えたのが、現金として手元に残しつつ、IPOの資金として活用する方法です。
IPOは需要申告や売買の手間はそれなりにありますが、機械的にこなしていけばいいだけなので、負担は比較的少ないです。たくさんの証券口座を持っていると、IPOが建て込むときにはそれなりの負担になるのは事実ですが。。
当選しないのが難点ですが、たとえば500万円のIPO資金で複数の証券口座を利用し、1年間で数回の当選があって5万円の利益を手にする、というのは然程高い目標ではないと考えます。その皮算用では利回り1%ですから決して悪くはありません。当選で得た利益を投資信託に回せば複利効果も多少は得られます。IPOで得たお金は使うもの!と割り切って何か欲しいものを買うのも全然アリ。そしてIPO資金自体は現金で保有しているので安全です。
よって現金は生活防衛資金を残して、IPO資金に回すのが現時点では適切だろうと結論しました。で株の暴落時にそれを使う、という戦略です。株価の低下局面で本当に買える勇気があるかどうか、については結構疑問ではありますが笑

結論

以上から導いた結論を再掲します。

インデックスファンドへの投資信託を主体とした投資を行う。
個別株式投資原則は行わない。
現金の一部はIPO資金とする。

うん。悪くないんじゃないかな。
今の私には適切な結論だと考えています。

おわりに

長い記事を読んで頂き誠にありがとうございました。
お金が儲かったら嬉しいな、と下心で始めた株式投資でしたが、お金や投資の勉強を進めるうちに、「お金のことを考えることは、仕事や人生のことを考えることだ」と思い至るようになりました。投資を考えることを通じて、なんだか自分と向き合う時間が得られたような気がします。

投資の勉強はこれからも続けていきますが、それに加えて仕事とは?人生とは?自分の好きなこと?やりたいこと?などいろいろ考えることが増えてきました。そのため、これ以降は少しずつ読む本が変わっていきます。

恥ずかしながら私はこれまで読書というものをほとんどしてきませんでした。きっかけは忘れましたが、2019年6月にKindle Unlimitedに入会して依頼、少しずつ本を読むようになりました。
本を読むことで、自分の知らない世界がこんなにも広がっていることに今更ながら気付きました。そして本はまた別の本を連れてきてくれます。読む本は尽きません。Kindle Unlimitedって本当に素晴らしいですね。そして図書館も。おかげでとても経済的に無限に広がる本の世界に浸ることができます。

そして今回この記事を書いて思いました。
ある程度まとまった数の本を読んだら、それらを繋ぎ合わせて、自分の考えをまとめておくととてもいいな!と。
なんとなくnoteでやりたいことの方向性も定まってきたように思います。


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