コテンラジオという超絶おもしろい歴史系ラジオを紹介します。
月曜日と木曜日の朝は必ずpodcastでコテンラジオの最新回をダウンロードします。みなさん、まだ習慣化していないなら、絶対した方が良いです。無料ですので。
コテンラジオは日本初の大規模ポッドキャストアワード「JAPAN PODCAST AWARDS」において大賞・Spotify賞をダブル受賞したモンスターラジオです。
今、そのコテンラジオでは「ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン」の回が配信されています。
これが超絶おもしろい。
重複障害者(盲ろう者)であるヘレン・ケラーのことは、おそらく、学校教育を受けたほとんどの人が知っていると思います。
記憶力の良い人は、そのヘレンの言語習得を手助けしたのが、アン・サリヴァンという家庭教師であることは覚えているかもしれません。
過去の事実からその人がどんな風に生きてきたかを想像すること。
奇跡とは、人間の力や自然法則を超え、神など超自然のものとされるできごと。(Wikipediaより)
ヘレンは1歳半の時に高熱によって聴力と視力を失ってしまいます。
それからサリヴァン先生に出会うまでの数年間、ヘレンは真っ暗な中、何も聞こえずに生きてきました。
ヘレンが何かを認識するために持つのは触覚と嗅覚と味覚だけだったのです。それにヘレンは言葉を持っていませんでした。
私が触っているこれは、自分に何を与えるてくれるものなのかな?
人は事物を言葉で認識します。動く鉄の乗り物を見ればそれを車だと認識します。エンジン音を聞けばそれが車であると認識します。
ヘレンには言葉がありませんでしたので、物を触っても、匂いを嗅いでも、口に入れたものに味を感じても、それが何であるのかわかりませんでした。
想像を絶する世界です。言葉を持っている僕らにとって想像することは不可能かもしれません。
言葉を持っていないヘレンにとって世界は、自分が触れた物や人が、自分に何かを与えるてくれる、という関係だけだったのかもしれません。
この状態からヘレンはハーバード大学に入学するのです。
この事実を「奇跡だ」と表現することは簡単かもしれません。
けれども、僕はコテンラジオを聴いて思いました。
これは沢山の愛情を受けた感受性の高い盲ろうの幼い少女と、志が高く優秀な若い家庭教師が共に作り上げた事実なのだと。
コテンラジオの3人は共通して高い共感性を持っています。
共感は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。(Wikipediaより)
沢山の文献をもとに、ヘレン、ヘレンの両親、サリヴァン先生がどんな風に生きてきたかを、深井さんとヤンヤンさんが鮮明に表現してくれます。
そして、人間とは何か?を追い求める人、樋口さんのコメントでその人物たちが人間としてどのような特異性を持っているのか、明らかになっていきます。
さらには作家の政光さんの作ったキャッチーなタイトルと構成によって、聴く人がすんなりとラジオに入っていけるし、いつ、何度聴いても、聴く人に余韻を残してくれます。
だから、僕たちはこのヘレンとサリヴァン先生の奇跡のような物語を【時代や国や境遇は違えど、僕らと同じ人間が作り上げた事実】だと感じさせてくれるのです。
大人気Podcastコテンラジオ!
もはや、超人気Podcastですので、note内でも多くの人が紹介していますし、コテンラジオをやっている深井さん、樋口さん、ヤンヤンさん、作家の政光さんもnoteをやっています。
ちなみにヤンヤンさんのページで読めるヤンヤンさんの文章は本当に美しくて、読み応えがあります。是非、検索してみてください。