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「エルメスのバッグ」から「山葡萄のかご」へ
憧れの白洲次郎も使ってた山葡萄の籠
世界のハイエンドバッグの修理を見て来た私が山葡萄のカゴにへハマった訳は
□ エルメスのクオリティーは素晴らしい!
□ 山葡萄の籠は高い
□ ワークショップ
□ 山葡萄の籠にはまる
□ 日本のエルメス
さすがは世界のエルメス、クオリティーは素晴らしい
嘘かホントか、最高級の牛革はエルメスが買い占めると言われていますが、世界中のハイエンドブランドのバックを修理のために分解してみて、なるほどと、うなずくほどエルメスの商品は素材、縫製、中芯に至るまでクオリティーは素晴らしいと思います。
ブランドのバッグにも色々ありますが、価格とクオリティーとの兼ね合いからいうと、「なぜこれがこんなに高いの?」という物もありますよ (笑)
でも、人気のブランドバッグは数が売れているので修理も多くなるんです。
良くも悪くも色々なバッグを見てきたその私がなぜ、山葡萄の籠を作成し始めた方というと・・・・・。
山葡萄のかごは高い
私は籠と言うものに全くと言っていいほど興味がありませんでした。
私のパートナーが無類の籠好きで、竹材、アケビ、クルミなどのカゴをいくつも持っているのですが、最終的に行き着くところは「山葡萄の籠」との事でした。
でも、「高くて買えない」というほど、「山葡萄の籠」は高いらしい。
(どうして高いのかは後で「山葡萄のかごにはまる」で説明しますね。)
ワークショップ
パートナーは鎌倉で「山葡萄のかご作りのワークショップ」が格安であるというのを見つけて即日エントリーしました。
格安と言っても40000円です。
カゴで40000円。
4万円ですよ (笑)
ワークショップを見学をしても良いと言うので、リタイアしてる(サンデー毎日の)私は見学させてもらうことにしました。(二人で行けば少しは元が取れるか (笑))
かご作りは一日では難しいらしく、ほとんどは先生が手伝ってました (笑)。
それを見ていた私は「結構、面白そうだな」と思い、昔からもの作りが好きなので、これなら自分でもできそうだなと、その場で次回のワークショップにエントリーしてしまいました (笑)
山葡萄のかごにハマる
これが、私が山葡萄のかご作りにハマった最初でした。
山葡萄の籠は、竹、アケビ、クルミ などと違って水で鞣す(なめす)と柔らかくなって膨張して、乾くと縮むんです。それに編むのにかなり力がいります。
また、籠は山葡萄の蔓(ツル)で編みますが、ツルを収穫できるのは一年の内、水分を十分に含んだ梅雨時の2週間ほどしかないんですね。
それも、熊が出るような山の奥深くや、木の高さ10mほど登ったところとか、命がけでなくては収穫できないそうです。
なるほど、それで材料が高いのか。
しかも100年以上の耐久性があり、使うほどに黒光りしてきて育てる楽しみがあります。
これって日本の工藝品?
今まで、ご高齢のご婦人や呉服を着た方しか持たなかった籠をもっと若い人に持ってもらいたい。
ちょっとデザインを変えれば、20~30代の人にも気軽にジーンズでも持ってもらえるんじゃないかと思いました。
日本のエルメス
フランスを始め、イギリス、イタリア、アメリカ、など世界中のバッグの修理を見てきた私が、これこそブランドや人気にとらわれず、子供から孫まで100年使えて、使うほど味の出てくる育てる籠。
これぞまさに、世界のエルメスに匹敵する、日本のエルメスだと思いました!
それから年代に関係なくフルシーズンもって持ってもらえる、籠作りを始めました。
Instagram:kiligu_yamabudou に作品を出していますので興味のある方は覗いてみてください。