「山葡萄のかご」って興味ありますか?
知らない人はビックリするほど高いです (笑)。
男性はあまり興味ないですよね。
でも・・・・・
色々な種類の籠があるけど「山葡萄のかご」は男性が持っても格好いい!
白洲次郎の「武相荘」に、彼愛用の「山葡萄のかご」が展示してあった。
Am〇zonの男性が、ビッシとスーツを着て「山葡萄のかご」を持っていた。
お年寄りや和服の方だけではなく、若い人がもってもオシャレです!
私事ですが、「山葡萄のかご」を持ち歩いていると、「オシャレですね」と知らない人から良く言われます。 私は年寄りだけどね (笑)
白洲次郎の住んでいた(今はミュージアムになっている)「武相荘」に、彼が愛用していた「山葡萄のかご」が真っ黒になって展示してあった。
汚れているわけではなく「山葡萄のかご」は使うにしたがって黒光りしてくるんですよ。
それも、あの時代にこんなストラップをつけるか、と思うようなオシャレなストラップが付いていた。
「めちゃ格好よかった!!!」
目黒の駅からほど近いAm〇zonのビルから、プレスの効いたスーツをビッシと着こなした男性が「山葡萄のかご」をさりげなくさげて出てきた。
「メチャ格好よかった!!!」
私は「山葡萄のかご」を日本の「エルメス」と呼んでます (笑)
前に書きましたが、世界中のブランドバッグの修理を見てきて、やはりエルメスのクオリティーは最高だと思った私が、ブランドにとらわれずに「山葡萄のかご」にほれ込みました。
何がいいかと言うと
1、天然素材だということ。
これは「山葡萄のかご」に限らず、竹、アケビ、くるみ、なども全てそうですが、手編みされた天然素材の籠は「only one」であるということです。
山葡萄のツルからはがした樹皮を水でなめし、ヒゴにして編むのですが、その工程にとても手間がかかります。 これ、本当に大変なんです。
最近はヒゴを機械でおなじ幅、おなじ厚さに統一して編まれることが多いので、一見同じように見えますが、よく見ると口回りや持ち手などの編み方にそれぞれの癖があり、ひとつひとつに味があります。
私は機械を使わずハサミでヒゴをつくり、ほとんど厚さの調整もしないので 出来上がりはバラバラです (笑)「これが好きです 💛」
2、使うほどにツヤがでる。
毎日使っていると手の脂などでどんどんツヤが出てきます。
「育てるかご」といわれ、年数が経てばたつほど黒光りがましてきます。
あけびやクルミなども多少の変色はありますが、山葡萄のツヤにはかないません。
これがまた楽しいんですよね!
3、とにかく丈夫です。
山葡萄のツルは車を引っぱても切れないといわれ、東日本の震災の時に箪笥の下敷きになってもつぶれなかったとも言われています。
「100年かご」ともいわれ、親、子、孫の代まで3代で使えると言われています。
ですから、白洲次郎の籠が真っ黒になっていたわけですね。
「山葡萄のかご」が高いわけ。
むかしは雪国で冬にやることがない農民が、前年の梅雨時に採取した山葡萄のツルでかごを編み、春になるとそのかごをしょって山菜とりに行ったそうです。
ですから、本当に日常的に使われていたんですね。
それが、工藝品として人気が出たため、山葡萄のツルが取りつくされ、今では熊が出るような山奥や、10mもの木に登らないと採取できなくなってしまい、命がけの作業になってしまったんですね。
それも一年の内、水分をたっぷり吸った梅雨時の2週間ほどしか採取できないため、とても希少な素材となってます。
今月の23日(土)~25日(月)まで、鎌倉小町の「ヘミンクアーツ」さんでビンテージのパーツで作られる大人気の「ドマーシ」さんとのコラボ展示会を開催する予定です。
ですが・・・・・・・
緊急事態宣言が発令されていますので、どうなりますかね?