雑談コラム Episode 1「コミュニケーションとは何ぞや?」 part2
※筆者の主観、経験談ベースの主張を記載しています。執筆時点の経験値から導き出した私の考えです。
Episode 1 part1で仕事で求められるコミュニケーション力について、記載いたしました。
今回は、コミュニケーションの手段について記載していこうと思います。
1.コミュニケーションの手段
皆様、「コミュニケーションの手段」というものについて考えたことがありますでしょうか。コミュニケーションの手段というと真っ先に思いつくのはやはり「言語を用いた会話」になるかと思います。しかし、仕事で要求されるコミュニケーションは、情報の伝達をいかに正確に、素早くできるかという風に考えると何も会話だけ重要ではなく、様々な手段が考えられます。
①会話
②文章
③身振り、手振り(ボディランゲージ)
④画像
⑤データ、グラフ
⑥設計図面(これが出てきた人はまさに機械エンジニア!?)
⑦プログラム(スクリプト)
⑧数式
その他、、、
このように情報を伝達する手段は様々あり、無意識のうちに織り交ぜて相手に情報を伝達していると思います。これらを手段として明確に認識し、シチュエーションに応じて適切な手段を用いることが、高いレベルのコミュニケーションでは重要になると私は考えています。
2.コミュニケーション手段と使い方
コミュニケーション手段は1.で述べたように多数あり、状況に応じて使い分ける必要があります。
例えば、
状況A:簡単な質問
何か簡単な質問をする場合は言語を使った会話が手軽で素早く情報を伝達できるため、最適であると考えられます。そこに自分の想いを相手にぶつけたければ、身振り、手振りを付け加えると、感情という情報を付加することができます。
状況B:情報の通知
何かの情報をチーム員に伝達する場合は、チーム員が多いほど文書による伝達が正確かつ効率よく伝達できます(会話を1人ずつ行う場合、毎回同じ言葉を一言一句言えるわけではないので人によって伝達する情報が変化してしまう可能性があります。)。
状況C:会議(議論、ディスカッション)
誰かと1つのテーマについて議論をする場合は、意見と根拠を述べなければなりません。議題が複雑な問題になればなるほど、画像や絵のような複雑なことをわかりやすく見える化することや、データやグラフから客観的事実を伝え、それをもとに考察することが重要になります。何かのテーマについて多数の人の前で発表するときは、ほとんどの場合、パワーポイントで絵や図、データやグラフをもとに主張を述べていますよね。
状況D:モノづくり
私は機械系出身のエンジニアなので図面についても考えてみます。「モノを作りたい」という場合は現場の職人に作りたいモノの情報を伝達するために図面を使用します。図面はその中にそのモノを作る工程がすべてイメージできる情報が詰まっているもので、一流の設計者と一流の職人は図面以外にコミュニケーションをほとんど必要としないのです(逆を言えば、図面でその設計者の力量が推し量られてしまうので、図面を書く場合は非常に気を使います。)。
このように、コミュニケーションツールは伝達しなければいけない情報の種類、伝達する状況によって最適なものが変化します。このツールを適材適所、うまく使い分けることによって「コミュニケーション力」を高めることができると私は考えます。逆を言えば、相手は自分のコミュニケーションツールの使い方や熟練度をみて、その人の能力を推し量ってきます。言葉の一言一句、文章の構成や表現、図の書き方、データやグラフのまとめ方からこの人はどれぐらいの力量があるのか、自分と仕事ができる人なのかどうか見極められます。
学生までであれば、コミュニケーションツールの使い方について指導を受けられる機会(指摘される機会)がたくさんあり、何度失敗しても気づかされ、やり直すことができます。しかし、仕事ではコミュニケーションで一度「こいつは大丈夫か?。。。」と思われてしまうと、厳しい組織ほど相手にされなくなります(わざわざ指摘してくれることはありません)。最終的には仕事を任せてもらえなくなります。
3.結論
仕事で要求されるコミュニケーション力の中でもコミュニケーションの手段について私の意見を述べてきました。要約すると、
①コミュニケーション手段は多数ある。会話だけが手段ではない。
②最適なコミュニケーション手段はその時の状況によって変化する。したがって、様々な手段を使えるようになれば「コミュニケーション力」を向上させることができる。
③相手はコミュニケーションを通じて自分の能力を推し量ってくる。その怖さを意識することが重要。
今回は私独自の切り込み方で「コミュニケーション力」について考察してみました。このような断面で考えてみると、日頃のコミュニケーションが恐ろしくなってきませんか?
ご精読ありがとうございました。この記事が見知らぬ誰かの人生の役に立ってくれればうれしく思います。もしよろしければ、スキ、フォローよろしくお願いします。この記事の参照利用も歓迎です。
この後は、このテーマに関する私のエピソードトークです。もしよろしければご高覧していただければと思います。
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