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TOKYO UTOPIA

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余白を余白のまま価値とする。モノに溢れた現代においては、そんなことが可能だと思う。光と水、香り、音、そして触れること。そんな簡単なものだけで、求めている世界は作れるのかもしれない…
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#ミレニアル世代

“なにもしない”ための宿

 昨日書いたプロポーズの話の続きを書こうと思いつつ、なんとなく恥ずかしいので、これ以上は書かないことにして、その日に泊まった「養生館 はるのひかり」という宿を紹介することにする。  ここは“なにもしない”ための宿だ。というのも、温泉と食による「養生」を旨とする旅館で、逗留(連泊)による静養が目的の場所。特に連泊を推奨しており、日常の疲れた大人がそのストレスや疲労をとるための宿で、まさに温泉とご飯以外“なにもしない”場所だ。食事も、胃腸の疲れを癒すために計算し尽くされた丁寧な

「とうめいなもの」に目を向ける

 みず、くうき、ひかり。  どこにでもあって、透明で、普段あまり気にすることはないはずの、そんな当たり前のものに僕は心惹かれるようになりました。  考えてみれば、大人になるにつれて、空が綺麗だとか、水が透き通っているとか、身の回りにある、当たり前のことに目を向けることは少なくなりました。特に、ものや情報で溢れた東京に住んでいると、人に冷たくなったり、生きていくために取捨選択し、どんどん合理的になってしまうものです。  それでも生きてはいけるけど、なんだか、悲しい。そう思