安野貴博

AIエンジニア。起業家。作家。開成→東大松尾研→ボストン・コンサルティング・グループ→…

安野貴博

AIエンジニア。起業家。作家。開成→東大松尾研→ボストン・コンサルティング・グループ→未踏スーパークリエイター→PKSHA→BEDORE→MNTSQ→英Royal College of Art→日本SF作家クラブ

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都知事選から二カ月経過した最近の近況報告

最近何してんの? という質問をそれなりに頂きますので、近況報告をしたいと思います。最近、主にやっていることは下記の3つです。 1)都知事選の宿題をちゃんとやり切る 2)今後のことを考える 3)認知拡大のための露出 1)都知事選の宿題をちゃんとやり切る 都知事選の延長線上でやらなければいけない宿題がいくつかあります。例えば私は出馬表明会見で「作ったソフトウェアはオープンソース化する」と宣言していました。また、安野陣営が選挙期間内に得られた知見についても公開していきたい

    • デジタル民主主義推進のため、安野たかひろ陣営が都知事選で開発したソースコード等を公開しました

      2024年7月7日に行われた東京都知事選挙において、私、安野貴博の陣営では3つのプログラムを開発していました。こういった資産をデジタル公共財としてオープンにしていくことがデジタル民主主義の発展に望ましいと考え、出馬表明会見にて当初から宣言していた通り、これらをGitHubにて公開いたします。 公開するのは1)有権者からの質問に24時間回答し続けるAI安野、2)GitHubでマニフェストの磨きこみの議論を行うためのリポジトリ、3)掲示板にポスターを貼るためのポスターマップシス

      • なぜ無名のエンジニアは都知事選で15万票獲得できたのか【御礼と振り返り】

        東京都知事選挙に立候補していた安野たかひろです。「テクノロジーで誰も取り残さない東京を作る」と掲げ、選挙活動をしてまいりました。本ポストでは、一週間が経過した時点での振り返りをしたいと思います。 選挙期間を通して私の想像をはるかに越える方のご支援をいただくことができました。これはひとえに私を応援いただいた有権者の皆さま、ポスター貼りや演説にかけつけてくださったボランティアの方々、マニフェストの改善にご協力いただいた専門家や都民の皆様、ニュースやネットで取り上げてくださったメ

        • 安野たかひろ「参加型マニフェスト」メジャーアップデート発表会見の全文書き起こし

          7月5日 午後17時より都庁記者クラブで行われた安野たかひろによる記者会見の内容を本投稿でもご紹介いたします。 以下、書き起こし全文 本日は大変お忙しい中、急な呼びかけにもかかわらずお集まりいただきありがとうございます。 私、安野たかひろは、本日、東京都知事選挙の「参加型マニフェスト」のメジャーアップデートを行いました。選挙期間中に政策の大幅な改善がオープンな形で行われる、というのも日本初のことだと思いますので、本日は 1)参加型マニフェストとは何か  2)政策に関す

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        • 安野たかひろ「参加型マニフェスト」メジャーアップデート発表会見の全文書き起こし

          【東京都知事選挙】安野たかひろを都政に!

          いよいよ明日、決戦の日、東京都知事選の投開票日を迎えます。 まずはここまで私と一緒に走ってきてくださったボランティアスタッフの皆さん、応援してくださった皆さんに、最大級の感謝と敬意をお伝えさせてください。 6月6日に出馬会見をした時には、「政治経験がないくせに、無謀な戦いだ」と言われました。最初は、都内14000か所にあるポスター掲示板に、自分ひとりで貼りにいこうと思っていました。 ただ、「東京は、もっとよくなる。もっとワクワクできる街になる」という思いは、誰よりも強い自負

          【東京都知事選挙】安野たかひろを都政に!

          東京都知事選の「参加型マニフェスト」を公開します

          2024年7月7日に行われる東京都知事選に立候補いたしました、安野(あんの)たかひろと申します。東京大学を卒業し、これまでAIエンジニア・起業家・作家といった「未来のビジョンを描く」3つの職業に邁進してきた無所属の33歳です。 本日、私が掲げるマニフェスト(詳細版・ver.1)を公開しました。昨晩、サマリー版を公開したところ、想像以上の多くの皆様から反響をいただき、大変ありがたく思っております。 サマリー版はこちら 私の政策を一言でいうと、「テクノロジーで、誰も取り残さ

          東京都知事選の「参加型マニフェスト」を公開します

          エンジニア兼作家が東京都知事選挙の出馬表明記者会見をした会見全文

          昨日、都庁にて出馬表明記者会見を行いました。会見の全文を文字起こししたものを公開いたします。 会見全文本日は大変お忙しい中、急な呼びかけにもかかわらずお集まりいただきありがとうございます。 私、安野たかひろは、7/7に行われる東京都知事選挙に立候補いたします。本日は1)私が出馬に至った理由2)注力したい政策3)選挙期間中に行う3つの日本初のキャンペーンについてお話させていただきます。 自己紹介 まず簡単に自己紹介をさせてください。私はこれまでに、3つの職業を経験してき

          エンジニア兼作家が東京都知事選挙の出馬表明記者会見をした会見全文

          小説家が自作の予告編動画を動画生成AIで作ってみた

          2年前に発売した自作「サーキット・スイッチャー」がこの度文庫化されることになった。そこで、動画生成AIの力を借りて予告編を作ることにした。出来上がった映像はこちら。 ウィル・スミスが素手でスパゲッティを食っていた時代と比べると、動画生成AIもかなり使い勝手が上がっていた。画像生成AIがControlNetで飼い慣らせはじめた1年前を思い出す感じがする。 備忘として何のAIをどう使って作ったかの現時点のワークフローを紹介する。動画生成の分野はOpenAIがSoraを発表して

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          とあるエンジニア兼SF作家の2023年振り返り

          23年のはじめに自分が書いたブログを読むと、2023年はゆるふわに迷走するぞという決意をしていたらしい。過剰最適化ではなく新規探索をしなければという問題意識があったようだ。 実際、23年は自分が未経験のことも、得意じゃないことも積極的に受けるポリシーで一年を過ごしてみた。結果、個人からスタートアップ、大企業、果ては内閣総理大臣まで、幅広い方々とご一緒することが出来た。 やったことも多岐に渡る。コードを書き、テキストを書き、スライドを作り、現地を訪ね、展示を作り、話を聞き、

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          漫画未経験のエンジニアが今のAIで漫画制作にトライしてみた記録2023年夏時点版

          画像生成AIの躍進が目覚ましい。エンジニア兼SF作家の筆者としては、AIが絵を描けるようになるのなら、絵が描けない自分でも漫画制作ができるようになるのではという期待があった。実際に2022年の末頃にはstable diffusionを使った漫画制作UIのプロトタイプを作ってみたこともある。 それから半年以上の月日が経ち、世の中でもMulti ControlNetやLoRAなどの画像生成AIを制御する手法が登場してきた。そろそろ技術も熟してきたということで、漫画の実作に取り組

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          進化するディープフェイクボイスチェンジ攻撃とその見抜き方4つ

          ボイスチェンジャー技術の発展が目覚ましい。昨年にはMMVCと呼ばれるソフトウェアがリリースされ、音声の録音データがあれば「誰かの声」を一定のクオリティで再現することができるようになった。更に、先月出現したRVCというボイスチェンジャーではトレーニングが飛躍的に簡単になり、より手軽に高クオリティなフェイク音声をリアルタイムで作り出すことができるようになった。あまりの凄まじさに一部では「パンドラの筺が開いた」とか「神の逆鱗に触れるレベル」と言われている。 どんな感じかと言うと、

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          エンジニア兼SF作家がGPT-4執筆支援を実戦投入できないか実験してわかったこと

          絶賛から全否定、果ては人類滅亡論まで、色んな人がさまざまな評価をGPT4に下している。しかし、物書き目線とエンジニア目線が両方入っている評価はあまりない。非エンジニアの評価には「そのプロンプトやその使い方じゃGPTの良さは出ないだろ」とツッコミたくなる時がある。逆にエンジニアの評価は、なまじ今までの自然言語処理を知っているからか、GPTが凄く見えてしまってアウトプットの冷静な評価ができていないとこがある。エンジニア的には凄く見えても、作家として見るとまだ全然使えないなと思う部

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          30代男性の早口はどこまでMMVC1.5で変換できるのか検証してみた

          MMVCというリアルタイムボイスチェンジャーの実験をしてみたので記録を放流する。個人的にボイチェンの進化にはすごく興味がある。今後、AIの進化によってディープフェイクが溢れるのは間違いないと思うが、音声変換は一つの重要なモーダルを担っている認識だ。ひと昔前のボイチェンはピッチとフォルマントをうまく変換するだけという印象だった(VT-4など)が、最近はなんとニューラルネットベースのボイチェンもほぼほぼリアルタイムで動くようになってきたらしい。 MMVCはIsletennos

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          2023年はゆるふわに迷走

          振り返ってみると2022年は変化の年だった。なんとなくいろんなことに過剰最適化気味だと感じていた中で、全く異なる環境に無理やり自分を突っ込みながらアンラーンをしようとしていた年だった。 1月には初単行本の「サーキット・スイッチャー」を刊行することができ、早川書房からデビューさせていただいた。本屋に行くと自分の本が平置きになっているのは嬉しかった。マキシマムリスペクトしていた小島秀夫監督にも感想ツイートをして頂けて感謝感激。続けて5月に発売されたアンソロジー「2084年のSF

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          Lean AI 開発論: コードを書く前に機械学習プロジェクトを評価する方法

           10年前に提唱された「リーンスタートアップ」と呼ばれる事業立ち上げの手法がある。リーン(=無駄がない)であること、仮説検証の速度を最大化する(=学びの量に最適化する)ことを重要視する考え方だ。フィードバックサイクルを早め、コストをなるべくかけず、必要最低限の要素にフォーカスし、素早くスタートアップを立ち上げることで、成功確率が上がるのだと言われている。  裏を返せばこれは、仮説検証に必要ない一切は削ぎ落とすべきだ、と言っている。リーンスタートアップ的やり方の有名な例として

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          Enterprise SaaS企業はどうバランスをとりながらProfessional Serviceを活用するべきか?

           大企業をターゲットにしているEnterprise SaaS企業と中小企業向けのSMB SaaSは戦略が変わってくる。違いの一例がProfessional Service(略してPS)の活用だろう。Professional Serviceとは、プロダクト「以外」からもたらされる売上のことで、Enterprise SaaSの場合はPSをうまく活用することが重要であると言われている。  具体的にPSで何をするかというと、プロダクトと直接関係する「導入支援」「既存システムとのデー

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