800年に一度の“文明交代”がやってくる
小西昭生著「800年に一度の“文明交代”がやってくる」を読みました。著者は石油元売り会社勤務後、水の研究者に転身され、退職前に「大師」に出会い、スピリチュアルな世界に入り、現在は執筆や講演活動をされている方です。著者スクールの大先輩でもあります。
タイトルにある「“文明交代”」ですが、「物質文明が行き詰まり、精神文明が勃興してくる」とありました。物質文明とは「見えるものに価値を見出す文明」、精神文明とは「人々に安心と調和をもたらす文明」とのことです。現在が「安心と調和をもたらしていない文明」とは思えませんが、それは日本にいるからで、世界各国見てみると「安心と調和」とは程遠いお話が聞こえてきますから、日本が巻き込まれる前に交代して頂きたいものですね。
800年に一度ですから、この前は1200年頃、その前は400年頃になりますが、その800年で西洋と東洋の隆盛と衰退を繰り返しているとありました。確かに1200年から現在くらいまでの大きく見ると、ヨーロッパが世界各国を植民地化して隆盛を誇っておりました。その前の800年は中国の王朝が栄えていたとのことです。更に長期的にみると黄道十二宮の星座の変遷を基にした1周期が約2万6000年で、一つの星座が2150年に相当するそうです。キリストが誕生した頃に「双魚宮(パイシス)」入ったとされ、次は「宝瓶宮(アクエリアス)」に入るのだそうです。両方とも初見の単語でしたが、おそらくうお座とみずがめ座のことを言うのでしょう。私はみずがめ座なので「おっ、オレの時代がやってくるのか?!」なんて思いましたが、そんな考えがダメだということを、この後教えて頂きました。
精神文明の中核をなすのが「心および精神」で、人間の心の本質は「善なるもの」だとありました。それを「『神我』と名付けておく」とありました。「真我」については、稲盛和夫氏の著書でさんざん見て来ましたが、ここでは「神我」なのですね。この違いがちょっと読み取れませんでしたが、後半で「『自分が神である』という確信がなければ、『神我』を把握したことにはならない。」とありました。そこから「『自分は神である』という認識に立ってこそ成仏できる。」、「人生のゴールとは、「生きているうちに、神との一体感を得ること」である。」とありました。最終的に著者の言いたいことはこの辺りなのだと思いますが、これを理解するために前提とするものがまだまだ私には足りていないようです。幸い著者とも面識がありますから、機会を見つけてお話を聞かせて頂きたいなと思っています。