見出し画像

読書感想文『蟹工船』

小林多喜二の『蟹工船』を読んで、僕は今の生活がどれだけ恵まれているかを改めて感じました。この本は、昔の日本で働いていた船員たちの過酷な生活を描いています。彼らは、寒い海の上でカニをとるために、朝から晩まで働かされていました。その仕事はとても危険で、少しのミスでも命を落とすことがあるようなものでした。それなのに、彼らの給料はとても少なく、食べるものも十分ではありませんでした。

僕は毎日学校に通って、家に帰ると温かいご飯を食べて、夜は安心して眠ることができます。でも、蟹工船の船員たちは、そんな生活とは全く違う毎日を過ごしていました。彼らは、寒さや空腹と戦いながら、重い仕事をこなしていたのです。そして、船の中では、上の人たちからひどい扱いを受けていました。彼らは、文句を言うこともできず、ただ命令に従うしかなかったのです。

僕が一番驚いたのは、船員たちがとても若かったことです。僕と同じ年くらいの少年もいて、彼らは家族を養うために、この厳しい仕事を選ばざるを得なかったのです。今の僕は、家族に支えられて、勉強したり遊んだりしていますが、もしもあの時代に生まれていたら、僕もこのような過酷な仕事をしなければならなかったのかもしれません。そう考えると、今の自分がどれだけ幸せか、そして家族や周りの大人たちに感謝しなければならないと思いました。

また、蟹工船の中で、船員たちが立ち上がって不公平な扱いに抗議する場面がありました。この部分を読んで、僕は勇気と団結の大切さを学びました。彼らは、自分たちがどれだけ苦しい状況に置かれているかを知っていましたが、それでも黙って耐えるのではなく、仲間と力を合わせて戦うことを選びました。今の僕たちも、学校でいじめや不公平なことがあったら、黙っているのではなく、友達と協力して解決しようとすることが大切だと思います。

この本を読んで感じたことを、これからの生活に生かしていきたいと思います。例えば、家族に対してもっと感謝の気持ちを伝えることや、友達と協力して物事に取り組むことを大切にしたいと思います。また、僕たちが当たり前だと思っていることが、実はとても恵まれた環境であることを忘れずに、これからも感謝の気持ちを持ち続けたいと思いました。

『蟹工船』は、ただ昔のことを描いた話ではなく、今の僕たちにも大切なことを教えてくれる本でした。これからも、こうした本を読んで、自分の生活や考え方を見つめ直していきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!