ウェディングフォトと坊主頭の妻
Facebookでのやりとりだとエネルギーをフラットに発信できない気がしました。思い付きですが、試しにnoteに書いみることにします。
妻と撮ったウェディングフォトを見た方何人かからご連絡をいただきました。妻の坊主頭を心配して連絡をくださった方々でした。
写真を見て僕たち夫婦に連絡をしようか迷っている方も居られるのだな、と思いました。そこで、こちらから状況や最近考えてたことを簡単に書いておこうと思った次第です。
いま妻は病の治療をしています。
がんという病です。
妻の病気がわかってからは大きな混乱と悲しみの中で心の余裕がない時間も長い間ありました。
どこか隠れるように生きていたところもあります。心配や不安の目で見られてしまうことや必要以上の情報や応援も、余裕がない中では逆に苦しくなってしまうと感じていました。
【生きること】
病があろうと、ただただ普通に『生きてる』ということは何も変わっていないはずなのに、何か後ろめたい感覚があったのです。
病と向きあった中で、『僕たちは今も変わらず普通に生きている』ということの力強さに少しづつ気づいていく時間でもありました。
病になること、苦しみや悩みを抱くことは何も恥ずかしいことでもないと思うのです。生きていればいろんなことがあるのが当たり前だなと。病気であってもオシャレもするしデートもするし、他の誰かと遊ぶことも今までと変わらず普通の日常のはずなのです。
そんな気持ちもあり、坊主頭での幸せなウェディングフォトを公開してしまおう、病気についても公表しようという気持ちが湧きました。公表することで、妻とどこかに出かけることや写真を撮ること二人の姿を友達に見せることがもっと気楽にできるようになるかと考えました。
【病も含めて人生の一部】
出会いから18年、結婚してから11年。ウェディングフォトを撮るのも3回目。妻の希望でウィッグも付けずに撮影することにしました。「ウィッグはいらないよ」と言った時の妻の言葉にはとてつもない命の力強さを感じて涙が出ました。
病になれど坊主頭になれど妻の美しさは変わらず、むしろ美しさが増しているようにさえ感じています。いい笑顔でしょ?
妻と二人、病気に対して憤りや悲しみもありますが、現実を受け入れつつ今を生きることを大切にしていきたいと思っています。
【サポートなどについて】
今のところ僕たちは周りの方々の助力も頂き、不足なく満たされた状況です。情報も資源も助けが必要であればFacebookなどで声をかけさせてもらいたいと思っていますが、今のところ大丈夫です。
今も変わらず楽しく二人で過ごしているので、どこかで会ったら普通に遊んでやってください。
【最後に】
病だけでなく障害や悩み苦しみ葛藤などがあっても、当たり前に普通に生きること、楽しむこと遊ぶこと、愛し合うことが『普通』になることを望んでいます。産後ドゥーラという産前産後ママさんたちのサポートをしている妻と、コミュニケーションや幸せなパートナーシップについて探究している自分にとってはこの投稿も誰かの支えや助けに繋がれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。